“The wood texture is so smooth and comfortable for people.”
今のお仕事の拘束時間がかなり長く、自分の自由になる時間が少なくなって、それをやりくりしてEnglishClass101.comで英会話を毎日十数分楽しく学び、さらに空いた時間を見つけてはWatercolor Pencilを使って絵を描くようになって数カ月経ちます。
なので、アート展覧会を観に行ってもレポートを書くのが正直遠のいていました。
でも今回は久しぶりにレポートを書きたいとボクに思わせてくれる場所を見つけたので、ペンを執りました。
finger factory 家具職人とDIYできるレンタル工房
最近のボクのお休みが日月で、月曜日はほとんどの美術館・ギャラリーもお休みだから、その代わりにおもしろいもの・美しいものを探し回って京都の町中をうろうろと。
そんなとある月曜日の午後、二条通りを東から西に歩いていると、
(はっ!こんなところにこんな白い建物が…)
となにやらいい雰囲気を醸し出している建物を発見!
「見せてもらってもいいですか?」
と扉を開けて中にいた人に聞くと、快いお返事を頂きました。
それがこの、
finger factory
-作りたいものを自由に作れる、家具職人に気軽に聞ける、工具も使い放題で、2階が素敵家具の展示場になっている、とても居心地のいい工房-
です。
そのお化粧をしていなくても美しい女性が、こと丁寧に説明してくれました。
「ここでは、私たちが作った椅子などを売ってもいますが、お客様がお持ちいただいた古い家具の修理もしています」
そう言って見せてくれる椅子は、ボクの眼の前でほのかな木の香りを漂わせながらそこにあり、そっと手を伸ばして触れてみると、
「あぁ、なんて滑らかな…」
その指先からは、木のぬくもりと共に、職人の細やかな手仕事を感じることができます。
入口から左の白い壁の棚に並んでいるのは、こんな手作りキットです。
素人でもお手軽に作れそうな、しっかり木目のスプーン。
何とも言えないぎこちなさを見てとることができ、それがかえっていい味を出しています。
「くせのある木目のお好きなお客様もいらっしゃいます」
と美しいおねえさんが説明してくれます。と、その後持って来てくれたのがこの椅子で、
「ほらここの、このカーブから取り除いた部分、これがこの端材になってあのキットセットになっています(下写真:背もたれの柱部分)」
大切な木を無駄にしないで活かしている…すばらしい!
ここで工房の中をくるっと見渡すと、
エントランスのすぐ右手にはこんな作業台があり、ボクが最初に訪れたときには若い職人おねえさんが作業をしていました。仕事の進み具合を目の前で見ることもでき、それが物作りへの興味を持たせてくれる、と感じます。
それと、ほとんど一目惚れに近い感覚を持ったのが、この椅子です。
journey – half W510×D485×H780(SH430・AH6360)mm 無垢材・オイル仕上げ
「これだけの丸みやカーブを出すには、職人の手仕事が必要です」
よくわかります、その言葉の意味が。
その傍らにあるのは、座るだけで気持ちのいい椅子。
まるで、おなかの奥のこり固まったキンチョウをホロホロと解きほぐしてくれる、そんな気持ちよさを誘う魔法の椅子なのです。
finger factory…一回見ただけで通り過ぎるには、「もったいない」と思わせてくれる工房でした。
[finger factory]
〒604-0831
京都市中京区二条通高倉西入る松屋町58番地2
10:00~20:00 / 定休日なし
TEL.075-212-8360
MAIL. factory@fingermarks.net
中里楓です。「京都をもっと好きになる!」「アートが好き!」「カフェが好き!」この3つのコンセプトをもとに京都の魅力を探し歩いてます。時空的にも空間的にも京都にはひとを惹きつけるものがいっぱい。そんな京都的小宇宙を精いっぱいご紹介します。