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画業40周年記念 久保修 切り絵の世界展(美術館「えき」KYOTO)

投稿:2012年7月18日

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祇園祭の最中の伊勢丹。かなりの人波。エレベータを待つ時間長し、イライラ感アップ。

主人が子供と遊んでくれる間にパッと行って出るからね!と言ったものの、会場に入った途端 「あ」!という嘆声と共に何もかもを忘れてしまった。

黒白の美しさ、見るものを圧倒させるすばらしい立体感。
色の単純さがむしろ繊細な部分を支えてくれる。
所々に置いたラップの穏やかなひかりは夜のなると『眠ったままの町』も『冬支度』で忙しい海辺の町も明るくしてくれそう。
無心に過ぎてしまうあらゆる風景も作家の目に留まると単なる一本の木も詩になれる。

一方『陽ざし』のとうもろこしは気持ちよく昼寝でもしているようで、どこに向かっているのか『かにの行進』は続き、鉄瓶から出る湯気は触ると熱そう。

奈良、神戸、大阪、浅草、知てる場所という親近感で浮かぶ微笑み。
さらに京都。
「日本に京都があってよかった」とすれば、「京都に住んで本当に幸せ」と改めて感じる。 

「綺麗!」「なに?」「え!」「すごい!」「わう!」と一人でつぶやきながらなかなか進まない自分に、気付いたらもうかなりの時間が経っていた。
「あら!」ビックリして急いで出たらもう昼ごはんの時間。
お腹が空いてグズグズしながら‘「遅いよ!」と心から叫ぶわが子に話した。

「本当にすばらしかったよ。今度は一緒に見に行こうね。」と。
 

【画業40周年記念 久保修 切り絵の世界展】

日本の心が息づく“和紙”を、イメージする色に染め、その和紙をナイフで繊細に切り抜き、迫力のある絵に仕上げますが、パステルやアクリル絵の具、布、砂といった素材を取り入れて表現するミクスト・メディア(混合技法)と呼ばれる独自の技法で切り絵を表現しています。時には、和紙に洋紙を融合させ、奥行きや立体感を出したり、薄い和紙を幾度にも重ねたオリジナルの鮮やかな色彩で対象物の質感をも表現しています。
今回のテーマである「紙のジャポニスム」では、移り変わる日本の四季折々の風物詩や、生命力あふれた瞬間を見事に切り取った旬の食材、そして京都をはじめ、自らが旅した世界の風景など、約150点の繊細で美しい切り絵の世界を紹介します。

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