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やきものと京焼

投稿:2016年3月23日

色んな出身地の方とお話しするときに
「お国はどちらですか」
という言葉を使うことはありませんか?

実は、この語源とされているのは“やきもの”と言われています。
では、なぜそうなったのでしょうか。
それは京都がやきものの一大産地であり、一大消費地であったことに関係しているようです。

茶道が隆盛を極め始めた江戸時代、
当時の茶人達は瀬戸で焼かれたやきものを珍重しました。
そしてそれ以外の窯で焼かれたものは「国焼」とし、茶会で使用する際には
「お国は?」
と、その茶入などが焼かれた場所を尋ねていたとのこと。

しかし、豪商や優雅な数寄者が多く暮らす京都で焼かれた「京焼」はちょっと特別扱いだったようです。
彼らは全国から陶芸家を京都に招聘し自らのためにやきものを焼かせたりしていました。
京焼に多くの種類が見られるのは、その名残でしょう。

京都の華やかな商人達の文化度の高さのおかげで、茶道文化、そしてやきものが発達したことから、京焼はかなりハイレベルなやきものと見なされていたようです。

平成の時代でもそんな文化を守りたいものです。



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