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暑中お見舞いレポート【1】mix tex 小林麻弥展(Gallery PARC)

投稿:2013年8月 7日

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暑中お見舞い申し上げます。(そろそろ残暑?)皆様お元気でしょうか?
私はクーラーのない部屋で寝ております。

さて、8月ですね!
8月…、寂しいことに通っているギャラリーさんが軒並み「夏休み」に入ります。
お休みされないギャラリーさんもあるようなので、今月はそちらを主にまわることになりそうです。
ひとまず、前期は最後!あちこち駆け込んでみました。

冒頭の写真は、ギャラリーパルクさんでの

mix tex 小林麻弥 展
2013/07/23 ~ 2013/08/04

あまりに楽しくて、2回行きました。
1回目は作家さんのお話を聞き、2回目は写真撮影をしに伺いました。
はい、建物はこちら。三条。

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同時代ギャラリーさんやタリーズコーヒーさんが目の前。入り口はガラス張り。

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PARCはパルクと読むそうです。パークと思ってた。
中に入ると、階段があります。さっそく「色」がお出迎え。

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50枚ほど、かけられています。めくってめくって奥へ進みます。

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電熱器で布を焼いて模様を作り、それを染色。
染色の時間は、とても短く「ホウレンソウを茹でるときくらい、ささっと」だそうです。
ささっと引き上げると、熱でよれた部分に色が濃くつき、長く染めると全体の色が濃くなる、そうです。1枚に違う色を付けることも可能。写真右はオレンジと紫の2色が配されていますね。

「布の表示に、熱をあてないで、ってあるでしょう。あてたらどうなる?と思って…」
というのが始まりだったとか。様々な布で実験されて、この感じに至ったそうです。

ところが、「この展示はもうないかも…」ということで、私は写真を撮らせていただきました。
作家さんは常に新しいことに取り組まれているんですね。

今回の展示の製作時間は1か月くらいだそうです。
「作り慣れると、半分寝ながら焼いたりできるし…」だそうです。1か月と言っても、制作のために寝る間を惜しんでの1か月なわけですね…。

作家の小林さんは、作品に触れる、ことをすすめていらして、「作品を見に行ったら、触りたいって私は思うから!」と。

私もそう思います。織の展示、革の展示、そう思いました。
「布って皮膚と接触する、とても自分たちに近しいものだから。感触って大事だなって思うんです」
と小林さんはお話してくださいました。

私事ですが、今年はテキスタイルや染色の当たり年で、良い作品に出会えたのですが、どうもずっとひっかかっていたのが、
「これはなんだろう」という点でした。
着物だけど、着物なの?とか布(革)だけど、「絵」なのかな、「工芸品」なのかな、とか。
さわれないということは「さわれないバリア」を感じるわけで、このバリアってなんだろうなあって。
(劣化を防ぐためというのはもちろんあるのですが…)
芸術ってどこでさわってる?

さわれる美しさ、さわれない美しさ。「生活感」からみるときの美。
「生活感」から離れているからこその美。「手で見る」ときの心の動き。

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うむむ。何にしても、小林さんの作品は愛してしまいますね。(さわりすぎ?)
そして、現代美術が現代!として各をあげる要素は、案外この辺りにありそうな気が…。
「許」のある美術。またぼちぼち考えてみましょう。

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「この布の中に人が入って行って、その時の様子なんかも見てみたかったんです」
と、いうことで、ちょっとお隣のかたにお願いして、撮らせていただきました。
焼け溶けた布の穴からも撮影。距離や光の加減で見え隠れする人影。面白い。

下手な写真ですが、以下、涼感をお楽しみください。
次回も涼しいレポート続きまーす。

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