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暑中お見舞いレポート【2】海編-「染 増田春香展 隠れた世界Ⅱ」「宮川典子 日本画展Ⅱ 海からのささやき」

投稿:2013年8月 8日

夕方の岡崎より、涼しくなるレポートをお送りいたします。

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第2弾は「海」を。

もう夏休みに入っちゃったギャラリースズキさんでの 
「染 増田晴香展 / 隠れた世界Ⅱ」(2013年8月4日)

沖縄の海中を、型染めで表現されていました。渦巻くような模様に見惚れます。
渓谷や原っぱなどを、藍色の多い、暗めの色調で表現した大作が並んでいました。
暗い色合いなのに、なんとも「暑い」。「熱い」のではなくて「暑い」感じ。
改めて思ったのですが、日本の夏の色はこんなふうに落ち着いているなあと。
日差しが強くなるほどに、空も海も目に鮮やかになるけれど、明るい蛍光色では表現しきれない、深さのようなものを、私たちは肌で感じている。そんなことを思い起させる作品展でした。

なのですが、作者の増田さんのコメントによると
世界を旅し、その情景を頭の中でよみがえらせて描いた、とのこと。
となると、実際のところは日本の夏の色ではなくて「多国籍な色合い」なのかな。
増田さんはお留守でしたので、聞けずじまい。

どの作品にも、生き物が模様のように隠されているのが魅力的。
探しながら見ると面白いですね。
流れ星の光や、海中に届く光の表現が美しかったです。
自然界の歌が聞こえてくるような、メロディアスな作品でした。音楽は世界共通言語、とかって言いますしね。
国と国だけでなくて自然界も人間界も冥界(?)もつながった、「なんかわかる」ものが隠れている作風なのかもしれませんね。

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お次はこちら

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アートンアートギャラリーさん(京都文化博物館の中ですよ!)
宮川典子 日本画展Ⅱ~海からのささやき~」(2013年8月18日まで)
日本画家・宮川典子さんの個展です。

こちらは少し、ざわめく海です。波の音や潮風の雰囲気を感じられると思います。
海が少し暴れているくらいのほうが見ていて冷静な気分になるようです。
海は荒れているが、自分はそれを落ち着いて眺めている。
もし、この海にのまれても平気なのかもしれない…、私はそんなクールな気持ちになりました。
日本画の青。なんとも綺麗なので、お時間があればお立ち寄りくださいね。
皆さんはどんなことを感じられるのでしょうか。

moriyasu201308-2(4).jpg

これまでに海を描く機会は誰しもあったはずですが、私たちは果たしてどのように描いていたでしょうか?
それを考えると、作家さんの表現力というのは本当に神がかり的だなあと感じますね。
皆さんは、お気に入りの海の絵がありますか?(ちなみに私はターナーの描いた海)
ぜひ探してみてください。

この夏、もう一度自分で自由に海を描いてみるのもいいですね。



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