自身の認識と、真実が違うことはきっとある。
真実が人の計り知れないものであるとすれば、不確かに見えるものの中に存在する真実もあるはずだ。
真実を感じとる能力が好奇心だと思う。
自分の好奇心と他人の好奇心を活性化するために、自分と他人の思い込みや固定概念を揺さぶりたい。
はーい。暑中お見舞いレポートです。
上記のステートメントは奥田誠一さんのもの。
ギャラリークンストアルツトさんでの個展、「奥田誠一個展 流転」より抜粋したものです。
奥田さんの意図通り、私はとても揺さぶられました。
この作品は、次の瞬間こうなるのです。
にょにょん。私が触って、自分で撮影しています。
ものすごく、柔らかく曲がります。(写真よりもっと曲がる)
この手を放すと、ぐんぐんと揺れるのです。
「木」がグニャグニャなのです。
「自身の認識と、真実が違うことはきっとある
Yes!!
その他、今回の展示では
木がねじれていたり、ウッドデッキが焦げていたりします。
触っていいですよ、乗っていいですよ、と言われて、
そうすると、「あ、思ってたのと違う」と気づきます。
触るまでは、自分が「固い」と思い込んでいたことさえ気づいてない。
間違って初めて、思い込みに気づくのです。思い込んでいないことなんてナイ!とわかってしまいました。
なんかショックだわー。
奥田さんの作品は「出会い」のインパクトがものすごく強い。
わ、出会ってしまったーって感じますね。ほほほ。なんのこっちゃ。
でもね、この写真の人もそう思っていると思います。わ、って。
お次はギャラモさん(と私が勝手に呼ぶ)ことギャラリーモーニングさんでの展示。
高木智子個展 Takagi Tomoko 7月30日 - 8月11日 へ。
あ、陶器の展示…いやいや、絵の具がものすごく厚塗りされている!
「描かれた“もの” が “もの”として認識されることと、“絵具”として認識されることの境界を行き来し。素材の組み合わせと色の質感の見え方を、感覚と繋げたい。
と、高木さん。試験中という印象の作品でしたが、それもまた一興。(あくまで私感)
若手作家さんの挑戦過程をみられるのも、ギャラリーでの楽しみですね。
帰りに通る鴨川ではこんな準備が…
中に風鈴が入っていて、ちりりん…と涼しげな音がしていました。
それでは、楽しい夏をお過ごしくださいね!