ちょっとなんかあったか~い11月ですね?
みなさま、お元気にお過ごしでしょうか。
こちらは京都国立近代美術館。展示は「映画をめぐる美術 ―― マルセル・ブロータースから始める」。
美術館で映画が鑑賞できるのが、「へ~」という感じで、
映画鑑賞を目的に行くと、充実していたのかもしれませんが
私は、この展示の意図があまりつかめなかったです。
田中功起さんの作品が数点、印象に残りました。
彼のは、映画ではなくて、映像作品なのですが、間延びしないように作られていてよかった。
映像に使った実物をそばに展示しているのが、ぐっときました。
例えば「犬にオブジェを見せる」という作品は、
犬に自作のオブジェを色々見せて(でも犬はあまり見てくれない)気を引くという映像と
犬に見せていった色々なオブジェが展示されていました。
映像のものと実物のもの、両方見るときの感覚の揺らぎが、快感というか面白く感じました。
「あ、これがあれね」というときのちょっと嬉しい感じはいったいなんでしょうね。
知ってる場所がテレビに映ったときや、映画俳優に近所で出会ったときの特別な感覚について、考えさせられました。
現代美術を追っていると、映像作品にも出合いますが、大体つまらないです。
知らない人が何かしているのを見るのって結構苦痛です。
映画って、ストーリーその他で、「知らない人」を「知っている人」にしていくそういう術なのかもしれないなあと思いました。
かわって、4階のコレクションギャラリーは、見ごたえがありました。
絵画一枚の情報量の多さはすごい。
しかし、それも全て印象でしかない、からすごい。
意外なことに、映画の後で見ると、絵画がとても楽だった。
映画はチームワークなので、厚みがあるけど、それが重いときがあります。
さて、この日(10月22日)大間違いをやらかしまして、時代祭の日と知らず、
自転車で出てしまい、全然走行できないという目にあいました…。
余談ですが、国立近代美術館の玄関わきのオブジェ「股間の鳥 サドル」は
なんかいいですね。大きいですね、鳥でサドルで。(山口 牧生 作)