とんねるずの木梨憲武さん。 当然皆さんご存知でしょう。
自由な芸風で、運動神経もよく、紅白にもでちゃうくらい歌も上手。
そんな彼の才能の1つに、「絵」があります。
これがまた上手い。まさにマルチタレント。
憲さんの展覧会が京都駅の美術館で開かれているので、今回はそのご紹介です。
まず入るなり気づいたことが1つ。
憲さんは5年前にも、同じ会場で展覧会を開いています。 その時に比べて、絵のタッチが大きく変化していました。
具体的に言いますと、より抽象的に、簡単な言い方をしますと自由に描かれています。
芸風も自由なら、絵のタッチも自由。
オシャレで力の抜けた画風は、もはやアーティスト木梨憲武と呼んでいいでしょう。
中でも「輝光」と名付けられた数枚の絵。
白地のキャンパスに、白の絵の具を塗って光をあらわしているのですが、これがまたきれいなのです。 見えにくいですが、太陽の光がキャンパスからあふれ出ています。 このように抽象的で、自由に描かれた作品が続きます。
いっぽう、ハワイの風景を描いた作品はとても写実的。 (毎年お正月はハワイで過ごすそうです。)
大好きなハワイの風景は、忠実に描かれていました。 憲さんの撮った写真も展示されていたので、絵と比べてみるとおもしろいですよ。
そして注目して頂きたいのが、会場の真ん中あたり、東日本大震災のチャリティーのために描かれた「みんなの太陽」というコーナーがあります。 こちらは文字通り太陽の絵ばかり。暗い描写など一切なく、とにかく明るい。 見ていると元気のもらえる、不思議な魅力の絵です。
もちろん遊び心も忘れずに、ペレのサインを勝手に書いちゃってます。
もう1つ注目して頂きたいのが「セーヌ川」という絵。
もともとテレビ番組の企画で描かれたこの絵。 1994年の作品で、名義も木梨憲太郎になっています。
この作品もきれいなのですが、「上手」という印象が残ります。
つまり、アーティスト木梨憲武の才能が本格的に開化する前、悪く言えば素人っぽさの残る作品です。
他の絵と比べてみてください。いかに憲さんの才能が開化し、進化していったかがよくわかります。
あとは会場でのお楽しみ。 遊び心があって、オシャレで、そして自由な作品ばかりで見ごたえたっぷりです。
歴史のある絵画のように、難しい解説はいりません。 憲さんがきっと楽しんで描いた作品を、軽い気持ちで楽しみながらご覧下さい。
たくさんの「自由」が詰まっています。
会場を出るころにはきっと、明るい気持ちになっていると思いますよ。
木梨憲武美術館2 ~愛と希望と光とカピオラニ公園と私と京都~
学生時代を過ごした京都が大好きで、お寺や美術館、雑貨屋さんなどをぶらぶらと散策しています。特にお寺には、ヒマさえあれば訪れています。 京都の魅力について、少しでも伝えることができればいいなと思っていますので、よろしくお願い致します。