暑い夏は地獄でひんやり（京の夏の旅、六道珍皇寺と祇園閣)

「京都のオススメいいとこないですか？」
と聞かれると、一番困るのがこの季節。
だってなによりなんてったって暑いんだもん！
最近ましになりましたが、37度まで上がることもありますもんね。

そんな暑い中、「京の夏の旅」というイベントが開催されており、普段非公開のお寺や建物に入ることができます。

まずご紹介するのは六道珍皇寺。ここは昔、死後の世界の入り口とされていた場所です。


ここから天に昇り、三途の川を渡り…
君はいいやつだから天国ねー！
あんたは悪いやつだから地獄ねー！
そんな裁きを地獄でするのが、閻魔様。閻魔像もあり、迫力たっぷりです。はっきりいって恐いです！

その閻魔様に夜になると仕えていたというのが、当時の貴族、小野篁（おののたかむら、小野妹子の子孫）。百人一首では参議篁として登場します。

お寺には篁が冥界へと通っていたとされる、冥土の井戸があります。



あくまで伝説でしょうけど、ストーリーを知った上で見てみるとなかなかおもしろいですよ。

宝物庫にある、重文の薬師如来さんも見ていってくださいね。イケメンですよ。

続いてのご紹介は、大雲院祇園閣です。円山公園から高台寺や二年坂へ続く道に、変な塔見たことありませんか？



この塔、実は登ることができ、祇園閣といいます。だいたい2、3年に1回のペースで公開されていることが多いです。

まずはお寺のご紹介から。
大雲院は織田信長と息子の信忠の霊を弔うために建てられたお寺です。
もともと高島屋付近にあり、移転してきました。

その移転先にもともとあったのが、祇園閣なのです。
この地には、大倉財閥（ホテルオークラに名前が残っていますよね）の別荘があり、その名残りです。

祇園閣からの景色はまさに絶景！
知恩院や八坂の塔などがきれいに見渡せます。

さらに宝物庫には富岡鉄斎の絵画がたくさん展示されています。（ただしクーラーがないので長居は辛いです…）

両方とも徒歩圏内ですし、高台寺や清水寺などメジャーなお寺も多いです。
いつもの京都に、少し特別なお寺を加えてみるのもいかがでしょうか？

 

関連リンク

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