1. 京都で遊ぼうART
  2. Report & Review
  3. アカサカさんの記事一覧
  4. ことしのよいやま そのいち(祇園祭)

Report & Review ボランティアライター・ブロガーの皆様からお寄せいただきました
レビュー・レポートを掲載しています。

ボランティアライター・ブロガーとは

ことしのよいやま そのいち(祇園祭)

投稿:2011年7月16日

今年、いつもより相当早く梅雨が明けてしまいました。

今年の祇園祭もいつもとちょっと違うような感じがする~。という宵山がはじまりました。

gionmatsuri-akasaka1.jpg
この真夏のような空~!!ということで今日が始まりました。


朝ごはんを取りあえず軽くとろうかな~と選んだのがこちら

gionmatsuri-akasaka2.jpg
こちらお店から月鉾がみえるのだ。

場所は函谷鉾のすぐ近くにあるHolly's cafeさん。チェーン店だからなのか、朝は全く混んでません。だけど祇園祭の頃って結構いいんです。窓際は、席とりをしなくても確保できるし、月鉾をながめながらのモーニングができます。

今日は16日、宵山、な上に土曜日!このお天気ですよーきっとお客さん沢山来るだろうな~ということで、早めにきてみました。朝のうちなら、まだ観光客も少ないので。

とりあえず近くなので南観音山などをうろうろ。

祇園祭といえば、山鉾巡行!と言われますが、あたしはやっぱり宵山(次点は鉾建て)なんといってもあの動く美術館を間近に拝見できるんですからね、みるべしです。

gionmatsuri-akasaka3.jpg

こんなでかいー!って感動することや、鉾の組み立て具合、鉾建てにお邪魔すると一から組み立てているのが拝見できるので、人力のすごさを感じます。

車輪もでかいし、お天気であれば、胴懸や、見送もビニールが外されて拝見できるのです!

gionmatsuri-akasaka4.jpg

この柱、南観音山さんのところに横になっていたものですが。よくみると天保の頃の柱だという字が彫られています。天保って!歴史の教科書でしかおめにかからないでしょ!

こういうのがざらにあるのが京都の恐ろしいところだ。ちょっと話をきくと何十年ぶりに胴懸を新調しただの、それ自体も有名な作家のものだったりと か。 京都って歴史が深すぎて何十代目当主とかってあっちこちにいるから一瞬麻痺しますが、何代にも渡って街のひとたちが大事に守ってきたということにひ たすら尊敬です。

gionmatsuri-akasaka5.jpg

こういうお祭りはそれぞれの町のおじさんたちが中心になって動かれるんだけど、そういうのも素敵なんですよね~。

若手はまだまだ、みたいな感じでどしっと構えておられる方々が多分自信もって次代に継いでいきはるのでしょうね~。すごいなあ。

gionmatsuri-akasaka6.jpg

こちらは黒主山、かっこいいんですよね~

黒がベースになって赤の文字が入るのだ。大伴黒主が桜を仰ぎ見ることを表した黒主山、ここだけ食べられる粽が販売されています。浴衣とかも販売してました。黒字に赤で黒って書いてあってかっこいい~

昔、ヤマトタケルが貧しい身でありながら彼を歓待したという蘇民将来に感謝して、厄除のお守りを渡したのがきっかけとして祇園祭の頃は食べられない 「粽」に「蘇民将来子孫也」と書かれたお札を玄関先に飾るんですね。そうすると疫病などが避けて通ってくれるというもの、なので粽はいただかねば。

gionmatsuri-akasaka7.jpg

やっぱりくじ取らずの長刀鉾をみると、ほえ~となりますね。でかいなあ~いちいちが豪華です。

ここは粽かっても女性はあがれません。ということで粽ではなく、手ぬぐいを買いました。(そういうわけじゃないんですけどもね)今年長刀鉾のてっぺんの長刀、新調されたそうで~

gionmatsuri-akasaka8.jpg

ええと~~~みえね~。ぷぷぷ。

でもあたし、長刀鉾はちょっと遠目で

拝見するのが好きだな~

gionmatsuri-akasaka9.jpg

これくらい離れてみると~てっぺんの長刀が美しい~。堂々としたもんだなあ~。

 

祇園祭は、祇園社、つまり八坂神社さんの行事。ということで今までこの頃いかなかった八坂さんにいってみることにしましたよ。

朝だし、粽返す程度かな。なんかやってるんかな~

とバスでぶぶーっとやってきました。

gionmatsuri-akasaka10.jpg

もうね、日が照りすぎて肝心のところが暗く写っちゃう勢いですよ。

本殿にあがってみると~

gionmatsuri-akasaka11.jpg

なんか本殿に沢山の着物を着た方が集まってました。

なんだろなんだろ~。みんなのぞきこんでますね。暑すぎるからか、日が照ってるとこには誰もいないのに、ちょっと日陰になってると、みなさんへばりつくようにたってます。

実はこれ、本殿だけでなく、そのすぐ後ろの舞台には

長刀鉾の浴衣を着た方たちがお囃子の準備をされていました。中が全くみえなかったんだけど、どうやらはじまったばかりのようで、中から音が聞こえます。

何かされているっぽいな~というのが見える感じ。すると本殿の入り口あたりに座っておられた長刀鉾浴衣の方が舞台に向かって合図を送りました。

gionmatsuri-akasaka12.jpg

するとお囃子が始まりました!わーこんな形でお囃子を拝見できるなんてー!

後から調べたら、これは「献茶祭」毎年裏千家、表千家が入れ替わりで担当されるそうです。そういえば、周辺、おまけに元一力茶屋のあたりでも、お茶 席らしき会場がありました。わわ、いってみたかったな~でも受付におられた方はみなさんチケットをお持ちで、買っている方がいなかったので、既にお持ちの 方だけなのかな~

なんて思いつつ謎のままで終わりました。

 

こちらには17日の神幸祭で四条のお旅所に運ばれる御神輿が3基控えてます。

gionmatsuri-akasaka13.jpg
じゃーん。きれいな御神輿です。

gionmatsuri-akasaka14.jpg

きらきらで美しい御神輿~!ちなみにこちらは錦市場さんあたりが担がれる「西御座」これね、ツイッターでこの写真をいれてつぶやくと錦市場さんがこの時期つぶやいた画像をみせたらちょっと割引とかサービスしてますよ、ツイッターやってる方は要チェックだ!

思わぬ行事に遭遇してちょっと拝見してから、また町中にもどろうかな~と本殿を後にしました。

gionmatsuri-akasaka15.jpg

もう真夏ですよ。あっつー。

と、なりながら、バスに乗って戻ろうかなと思ったけど、花見小路にあるという、お店の場所をちょっと確認しようかな~とぽてぽてあるいてみたけど、地図をもってこなかったのでどうやら通りを間違えた模様。

あれれ、花見小路でてきちゃいましたよ。

このまま行ったら安井金比羅いっちゃうな~と、ふとみると、あ、ここそういえば誰か祀ってあったような~と、みてみてました。

gionmatsuri-akasaka16.jpg

きゃー!崇徳上皇でした~!!

おそろしい~!白峯神社のお旅所なんですね。

近くに交通整理の方がおられたので怪しまれるといけないからあんまりじろじろみることはなかったけど、すぐ近くに安井金比羅もあるし、ここに崇徳上皇がおられるのは全く不思議のない話だけども~

ちっと怖いですね。ぷぷ。

仕方ないので東山安井に戻って市バスにのって町中に戻りました。

暑いので高島屋さんとかで涼を取りながらの移動です。

そういえば、いろんな方が宵山で雨が降らないなんて初めてかもー!っておっしゃってました。昨年巡行の生中継をテレビでみていたとき、解説の方が「雨が降るのは残念だけども、でも巡行は雨が降る頃でないといけないんですよ」とおっしゃっていました。

結局神幸祭で祇園社さんから神様がでてくるのを清めるのが巡行の役目なので、まさに梅雨頃、じめじめして疫病が流行る時期というのは当然なんだと か。鉾や山がまわりの厄を全部もっていくのが巡行なんだもんな。なるほどです。でも今年はこんな感じでもう真夏。変な感じというのはわかる気がするかもで す。

さて~ちょっと鉾町からはずれて市役所方面へ。

gionmatsuri-akasaka17.jpg
大好きなトラモントさんへ行ってお昼を食べて~。

まだ開店前だったんだけど、ちょいと差し入れをしに「para lucirse」さんへ。さっき高島屋さんに行って涼んでいたら、素敵なお菓子をみつけたのでした。

gionmatsuri-akasaka18.jpg
これ!金魚鉢です。

幸楽屋さんの金魚鉢。いまでこそ、この金魚鉢いろんなタイプがみれますが、元々はこちらで作っていたのが最初だったような気がしますが~どうでしょ??

かわいい羊羹金魚が泳いでますね~。「para lucirse」店主さん、お菓子大好きなので、何を持っていってもとーっても喜んでくれるんです。なのでふと京都にいて、かわいいお菓子をみつけると、店主さんの顔が浮かんでくる~。

今日もよろこんでくれて、ご相伴までさせていただいちゃいました。

gionmatsuri-akasaka19.jpg
つめたいお茶もいれていただいちゃいました。

ここでのんびりしっかり休憩させていただいちゃいました。祇園祭すごいねー!と、こう、文字にするとかなり軽い感じですが、かなり熱く語りました。ぷぷ

しっかり休憩させていただいておいとま。

再び鉾町に戻ります。

gionmatsuri-akasaka20.jpg

ぽてぽてと役行者山のあたりにくるとすごい人だかり。何やら山伏の格好の方があれこれ準備をされています。なんと、修験宗に関わる山鉾町を山伏さんたちがお清めに周り、最後に役行者山に来られ護摩だきをされるらしいです。みなさんじーっと待っておられますが、宵山常連的なおじさまが得意げに「あと 30分以上かかりますよ」とおっしゃったので、この日差しの下で30分以上は無理でございます。と、あっさりひきさがりました。

ぐるり周辺の鉾町をまわってるらしいので運がよければ遭遇できるかなと思ったけど、無理だった~。残念。

gionmatsuri-akasaka21.jpg

あれれ、午後になって格段に人が増えました~お目当ての鉾に上がる方もいるし、会所飾りを見学する方もいます。会所飾り見学は割とすいてたような気がしますね~。

どちらもあまり並ばずで拝見できました。鉾や山だけみるより、会所飾りもみたほうがいいのにな~

gionmatsuri-akasaka22.jpg

あたしはこの橋弁慶山のこの五条大橋が大好き!きらきらしてるんだもん!見事な迫力です。

これ巡行のときは山の上にのっかってるからこんなにきれいなものだとは確認できませんからね。

 

人形だと、浄妙山が好きかな~山にのっかる前なのであんなアクロバティックな角度じゃないんですよね、ちゃんとたった状態で展示されているんだもん。

gionmatsuri-akasaka23.jpg

山伏山はこんな感じで2階に飾られてます。

遠くから拝見。

鉾見学は一日じゃ足りませんよね。

固まってあちこちにあるとはいえ、一つ一つじっくりみていたらきりがありません。

それぞれが面白いし、すばらしいんだもんな~。

 

といいつつ、あたしが食い気なしに終わるわけがないのだ。

そんなわけでそのに、に続きます。 → 「ことしのよいやま そのに」 へ

 

文責:アカサカ 編集:京都で遊ぼうART

このレポートは、こちらの記事より抜粋させて頂きました(アカサカさんのブログへ)

 

関連リンク

祇園祭~京都の街中がミュージアムに!~



  • 京都で遊ぼう総合TOP
  • 京都で遊ぼうART
  • 京都で遊ぼうMUSIC
  • 京都で遊ぼうSTAY
  • 京都の銭湯