菅原院天満宮神社を出て、下御霊神社まで歩いて向かいました。
御所の前をどんどん歩いて行きます。今出川駅からあちこちの神社を参拝してから、ずっと歩いてきたので足も疲れてきました。護王神社を参拝しても、足の疲れまでは取れません。
少しどこかで休みたいと思い始めた頃、ちょうど御所の富小路口に差し掛かりました。どうやら市民に開放されているスポーツ施設もあるようです。嬉しいことにベンチがありました。そこでしばらく一服です。
以前、東京の靖国神社を参拝してから皇居まで歩いたことがありました。そのときに皇居の周囲でマラソンをしている人たちと会いましたが、御所の敷地内にもスポーツを楽しめる場所があることが今回わかりました。これは発見です。京都市民なら当たり前のことかもしれませんが、グランドがあるとは想像しておりませんでした。
その昔、合戦があった場所で今は平和にスポーツをしている。日本各地にはたくさんそういうところはあるとは思うのですが、まさか御所にあるとはと驚いたのです。
さて、御所から離れ丸太町通りを横断すると、いよいよ下御霊神社です。
第一印象は「古い」でした。境内に入ると、ますます古いという印象が強くなり、稲荷社の狐が針金で補強されているのを目にすると、なんだか可愛そうになりました。法隆寺や宇治の平等院も古い建物なのですが、下御霊神社の古さとは違うものがあります。
前の通りはにぎやかな商店街ですから、街そのものが寂れているわけではありません。ちゃんと昼間も神職さんがおられるにも関わらずに、ただ古いと思ったのです。本当に寂れた神社であるならば、人気もありません。
その結果、ご造営資金として気持ちだけ納めさせていただくことにしました。お賽銭はあげるようにしていますが、社務所で自分の名前や住所まで書いてお金を納めることはめったにありません。そのめったにないことをやらねばいけないような気持ちにさせた神社が、下御霊神社でした。
これもお祀りされた御霊の成せる技。桓武天皇が祟りを恐れてお祀りした御霊の力でしょうか。社務所で授かった下御霊神社のお札は大切にいたします。
下御霊神社
三重県四日市市で生まれ育ち、嫁ぎ先も四日市市内。東海道43番目の宿場町である四日市から、鉄道に乗って京都へ旅をすることがこれからのライフワークの一つです。愛用のミラーレス一眼レフを抱えて、京都を探索していくつもりです。スピリチュアルがテーマのポータルサイト「Wonder times」でコラムを連載中。「All About三重ガイド」