堀川通り寺の内上がる東側にある茶道資料館は裏千家の資料館であり、年間を通して様々なテーマを掲げて「特別展」を開催しています。近くの小川通りには表千家、裏千家の御家元があり裏千家学園という専門学校、その生徒さんの寮やお寺がたくさんあり、お茶道具屋さんのお店が立ち並び あたり一帯はなんとも雅やかでしっとりとしたたたずまいです。
私は何度か行ったことがあるのですが今回は「近代絵画と茶道具」展が開催中でした。日本画(上村松園や横山大観など)やお茶道具の数々がゆったりとした展示で見られます。
そしてなんといっても私が声を大にして言いたいのが「呈茶」があることです。展示室の奥には広いお庭を見ながら和菓子とお抹茶(薄茶)をいただける席があります。(入館料の500円に含まれています)初めての人も決してびびることはありません。椅子席ですし しきたりにとらわれず好きなように頂いてよいのです。点て出し(奥で点てて運んで来られる)のことも有りますが たいてい 着物を召した女性が優雅にお点前を披露されてまるでそこは一瞬時が止まったよう…世間の騒がしさをしばし忘れます。
それと 予約さえすれば簡単なお点前を教えてもらえます。以前大阪と東京から友人が来たときにこの茶道体験を一緒にしたところ大変喜んでもらえました。修学旅行や外国人の皆様に人気があるそうです。
一味違う京都観光になるのではないかと思います。
日頃お茶の世界にまったく無縁の人にこそ 一度是非体験してほしいですし、そのような世界が好きな人には何度も行って特別展を楽しみ季節ごとに変わる和菓子を目で見て味わって堪能していただけたらと思います。2階の図書室には茶の湯のすべてを網羅する硬い本から写真が綺麗な 見ているだけでうっとりするような雑誌も置いてあり、DVDも鑑賞できます。