JR伊勢丹の1、2階吹き抜けには祇園祭の山鉾の提灯がドーンと飾られお祭り気分と気温は38℃越えの絶好調! のなか 涼しさを求めて行ってまいりました。
そこには 旧き良き時代…明治、大正、昭和の初め当たりの日本の原風景がいっぱい並んでいました。歌川広重や葛飾北斎などによって大成された江戸時代の版画の次の世代です。
(吉田博 日本アルプス)
版画の中の女性はまだ日本髪を結った人も多くいます。恥ずかしながら 川瀬巴水も吉田博も全く知りませんでしたが 一目見てすぐに魅了されました。色の美しさ、構図などにやはり江戸時代とは違う「新しさ」を感じます。版画なのに 風景画のようで あたりに漂う 「もや」とか「雨の気配」「山の清冽な空気」「川のせせらぎ」を感じることができ じいっと見入ってしまいました。作家の優しいまなざしが切り取った景色を深く心に刻みます。
外は灼熱の世界 しばし 清涼な世界に身を置くことができました。
(川瀬巴水 出雲 安来清水)
※尚 文中の写真は 絵葉書の写真です