京都御所の東側にある、京都市歴史資料館で行われたテーマ展、古地図のいろいろ――手書き地図の世界 に行ってきました。
この企画では、18世紀頃からの京都市を中心とした手書き地図が展示されています。
寺町通りを歩いているときに資料館の前を通りかかり、偶然この展示を見つけました。
「地図の展示」ってどんなものなんだろう…?と思い、そのままふらっと立ち寄りました。
古地図を見てまず感じたのは、「このまち知ってる!」ということです。
戦や災害などで形を変えつつも、私が知っていて今住んでいる京都がほぼそのままそこに書かれていることが驚きでした。
川や通り、橋、お寺…など、その多くが今も存在し、自分が生活している場所でした。
京都は歴史のまちということを、改めて実感しました。
また、詳細な解説の載っているパンフレットには、以下の旨が書かれています。
手書きの地図(=写本の地図)は印刷物と違って多種多様な形をとることができるし、目的に特化して作成できる、自由度の高いものであり、この世にまったく同じものが存在しないものである。
なるほど、これが魅力なのか、と思いました。
京都大工頭の中井家による地図には、家や通りの名前、鴨川付近の詳細がみっちり書かれています。一方、高瀬川図や賀茂川筋絵図は河川管理用の地図ともあって、川周辺の情報しか載っていません。
同じ京都市内の地図でも、こんなにも個性があるんだなあ…と面白く感じました。
他にも歴史復元図や京都市近郊を含めたものなど様々な手書き地図を見ることができます。
歴史の知識に疎い私でも、展示を楽しむことができました。