京都文化博物館では現在、「芹沢銈介展」が開催されています。
京都文化博物館へ行く前に、まずは、イノダコーヒー本店へ。
イノダコーヒー本店は、京都文化博物館より徒歩3分ほどのところにあります。
音楽がかかっていないこと
天井が高く広いこと
年配の男性の給仕がいること
想いを馳せる美術展へ行く前の喫茶店として、イノダコーヒーは100点です。
好みを伝えて選んでいただいたコーヒーをおいしくいただきました。
そして京都文化博物館へ。
芹沢銈介は、デザイナーでした。
文字の造形の美しさ、自然の美しさ、生活の営みに見る美しさ、
様々な美を生地、本の表紙、空間などに表現しました。
私は中でも
「立木文着尺」と題された黒字に茶色の木の模様が繰り返された着尺や
「松文間仕切」と題された松の木の模様に惹かれました。
色鮮やかではない分、デザインされた形の美しさが際立っていました。
会場では芹沢銈介の手控帖(画帖)も見ることが出来ました。
見るのに疲れたら、3階展示会場内奥のスペースへ。
大きなガラス扉の奥に広がるスペースは、穏やかな自然光に満ち、
くつろぐことができました。
今回は風呂敷を購入しました。
展示作品の暖簾のデザインを風呂敷にしたものです。
縄の色が本物の作品と違いますが、荷を包んだとき、きっと素敵になるでしょう。
家に帰り、芹沢銈介が愛した民藝というものを探してみました。
母が趣味で習い、染めた紅型の着物。
実家のお宮さんの配る手ぬぐい。
お宮さんの幕と同じデザインです。
これらはまさしく、民藝だと思います。
春の京都、
イノダコーヒーと京都文化博物館をゆったりと堪能するには
やはり平日をお勧めします。