4月より1年間、京都国立博物館のモニターをしています。
美術館は大好きだけど、博物館は苦手。
でも、学ぶため、応募したら受かりました。
見るだけではなく、博物館にレポートを提出します。
今日はその博物館へ。
まずは庭の散策。
大好きな木は、今日も元気で美しかった。
そしてロダンの考える人。
意外と大きくて見上げるんだ、
色んなところに力はいってるなあ、
などと考えながら見渡すと、つつじが満開でした。
京都国立博物館では現在「王朝の華 陽明文庫名宝展」が開催されています。
この展覧会は文字資料が多く、私には理解しがたく、
勇気を持ってとばすことに。
見たいものに全力を尽くして、
美しいと思うものをじっくり楽しむことにしました。
特に心惹かれたのはお軸の表装の美しさです。
色の合わせや素材、模様が美しかったです。
そして香割道具一式。
使われるために、心を豊かにするために作られた、洗練された美が見られました。
人形たちは小さいのに表情が細やかで、もっとゆっくり眺めたかったな。
もちろん文字資料の中でも、ほぼ一千年前の藤原道長(966-1027)自筆の日記だけは見逃すまいと、じっくりと見てきました。
案内ボードの中にあった言葉「護持の努力」は計り知れません。
きっとそこにも代々伝わる智恵と工夫があるのでしょう。
これらを護る事を担った方々は、どんな気持ちで日々を過ごされていたのでしょう。
博物館は平日の午前中だというのに、熱心に見るご年配の方々でにぎわっていました。
ミュージアムカフェもいっぱいだったので断念して、
帰りのバスの中で東京国立博物館の広報誌を熟読しました。
情報量が多く、見ごたえありました。
京都にもこういう充実した広報誌が欲しいです。
京都国立博物館、建物も素敵なのに現在周囲が工事されているのが残念。
この博物館はしっとりと、雨の日が似合います。
博物館向かいには、やはり雨でもゆっくり過ごせる私の大好きな三十三間堂があります。