京都には、たくさんの美術館や博物館があります。
でも、子連れで美術館や博物館は、ちょっと敷居が高いかなと思ってはいませんか?
実は子どもと一緒でも楽しめる美術館・博物館もちゃんとあります。自分の気分転換、そして子どもの感性や社会性を磨く良い機会と思って、 アートにたくさん触れてみてはいかがでしょうか。
今回は、子連れでも入りやすそうな京都のミュージアムを揃えてみました。
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幼稚園児と、小学生の子どもたちを連れて入館しましたが、案の定、監視の目が厳しくもあり、ドキドキしながらの鑑賞でした。 しかし、それは逆にちょうど良い機会ということでもあります。場所によっては、静かにすることも必要であるという社会勉強。作品をじっくり鑑賞するにはまだほど遠いですが、本物に触れる機会、そして、何か1つでも感じ取って欲しいなという思いで、美術館へ行っています。
今回開催中だった展覧会は、「Future Beauty 日本ファッション 不連続の連続」。
キラキラした服や、ぬいぐるみつきの服、カワイイ服が展示されており、子どもたちは興味津々の様子でした。また、着物をきた女性の絵画の綺麗さに目を奪われておりました。お化粧をし、綺麗なドレスや着物を着ている女性たち。 「私は、この人みたいなのが着たいな」「かわいい〜」と子どもたちの素直な感想。早く大人になりたいと彼女たちは思ったことでしょう。
4Fでは、他の展示会も見ることができました。会場に入る前に、休憩できるスペースがあるのですが、大きな窓の外を眺めると、平安神宮 の大鳥居や東山が一望できます。心癒される穴場を発見しました。
日程が合えば参加したかったのですが、子どものためのワークショップも開催されているようです。こうしたイベントを探して、参加するのも良いかもしれませんね。
カフェも併設しているため、お天気の良い日なら、外でランチやお茶をするのもオススメです。疎水や桜並木を眺めることのできる絶好のスポットです。近くには遊具のある公園、徒歩圏内には、京都市動物園もあります。
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京都国際マンガミュージアム
どことなくノスタルジックな場所。それは旧小学校を改装した場所だからでしょうか。週末、「京都国際マンガミュージアム」は、かなりの人で賑わっていました。
京都市と京都精華大学による日本初のマンガ博物館・図書館。 壁一面、どこからどう探して良いのかわからないぐらいのマンガ、マンガ。 30万冊ほどあるというから圧巻です。 子どもから、学生、お年寄りまで幅広い年代が、思い思いの場所で、ゆったりと読書を楽しんでいるように見えました。畳に寝そべって、外の芝生で、テラスで、階段で読書など、かなり自由。よい意味でユルい。 小さなお子さん連れでも安心!絵本コーナーもあり、子どもが絵本、親はマンガを 手に取り、ゆっくり同じ時間を過ごすことができます。
飽きたら、小学校の校庭だった芝生で走り回ったり、カフェも併設しているので、 気分転換もできますね。
ここは、図書館とは、違ったまた一種独特な雰囲気があります。壁や廊下、階段、校長室、あちこちが、古きよき建物の良さをそのまま残しております。廊下のギシギシとした歩く感触。故郷の小学校の懐かしい記憶が戻ってんきました。 こうした建物を大切に、新たな息を吹き込むことは、子どもの教育にも大切な教えとして 感じてもらえるのではないでしょうか。 味わいがあり、温もりのあるミュージアムでした。
京都国際マンガミュージアムの詳細はこちら
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小さな穴から覗きこみ、クルクル回すとそこは幻想の世界。万華鏡の起源は、1816年、スコットランドの物理学者が、灯台の光を遠くまで届かせようと鏡の組 み合わせを工夫している途中で生まれたものです。科学の実験途中で生まれた芸術品。小さい頃、私もお土産としてもらった記憶があります。
精巧な作品に飽きずに見れるかなと思い立ち、子どもを連れて「京都万華鏡ミュージアム」へやってきました。
万華鏡は、筒状だけのものと思いきや、手動式オルゴールの万華鏡、陶芸の作品、渡月橋や舞妓さんをモデルにした万華鏡など京都らしい作品もあり、見所満載。 それぞれ作者によって、独特の世界観を作っています。また、投影型万華鏡の上映が、1時間に1回あり、万華鏡の世界に自分たちが入り込んだ雰囲気に浸るこ とができます。
こんなにも魅せられるのかと思うほど、子どもたちは、食い入るように、小さな穴から見える世界に感激して いました。操作も凝っていて、「これどう回すの?」「どうするの?」でも、子どもにはそれが楽しい。子供たちの食いつきにかなりびっくりしました。「宇宙 みたい!!ママみて!」模様も、ゆっくり回すと隠れキャラをみつけることができる。「かえるがいたよ!?」大人は、くるくると回して全然気づかないものも、子どもたちは見つけてくる。
帰り際も、「また来たいね」。
ものを大切に扱うことはもちろん、昔ながらのものを見て、触って楽しむことが大事であることも改めて発見しました。
<つづく>