京都の観光名所の代表格である東山に位置する高台寺。
皆さんも、修学旅行で一度は、見学したところではないでしょうか。
正式名称は、鷲峰山(じゅぶざん)高台寿聖禅寺。
豊臣秀吉の没後、秀吉夫人の北政所(ねね)が1606年(慶長11年)に建てたお寺です。
造営当時は徳川家康の時代。家康は政治的配慮から財政的援助を行い、お寺は大変壮麗を極めたそうです。
しかし、たびたびの火災にあい、多くが焼失。現在残っている建物は、国の重要文化財とされています。
開山堂の天井、霊屋(おたまや)の中の華麗な蒔絵は、現在見る限りでも豪華絢爛であったことが想像できるでしょう。
また、建物だけでなく広大な手入れされた庭園が圧巻!
これらは茶道の指南者でもあった小堀遠州の作によるもので、国の史跡・名勝に指定されています。
きれいさびを確立した遠州のこだわりが凝縮された、計算しつくされた見事な庭園です。
廊下に座って、ゆっくり庭園をゆっくり眺めるだけでも、癒されます。
子どもたちは、広大な庭園を探検するように歩く楽しさと、池のあめんぼや道端の虫に
「あれはな~に?」と必死でした。
ちなみに高台寺には、各場所に、案内係の方がいて、建物の歴史などを教えてくれます。
いつも建物を何となく見て、通りすぎてしまっていることも多く、こういう案内があるととても助かりますね。
今回は、ちょうど「百鬼夜行展」が行われているのを知り見てきました。
妖怪や、おばけ。子どもたちは、何故か好き。ワクワクと怖さを併せもつからでしょうか。
京都の暑い夏、気持ち的に涼むことができる展覧会です。
建物の随所におばけのちょうちんがつけられ、多種多様のものや、生き物、古道具が霊魂になっていく九十九の神の絵巻や、幽霊の掛け軸を見ることができました。
道具一つ一つ、ものを大切にしていた時代。使い捨ての今の世の中で、改めて訴えてくるものがあります。
「こわいね~~」子どもたちは手をつなぎながら、でもしっかりと見ていました。
何かを通して、子どもに考えさせることも良いのではないかと思います。
■ 高台寺 Webサイト