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ジャポニスムの再認識―「北斎の富士 冨嶽三十六景と冨嶽百景」

投稿:2012年1月11日

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葛飾北斎 冨嶽三十六景「神奈川県沖波裏」
 

北斎画をずっとみていると、
自分なりの見方、魅力的と感じる部分があることを自分で発見する体験になる。

荒れ狂う波をここでストップさせて描くかーと改めてうなり、
構図に現れるセンス、人々の何気ない生活が垣間見えるのも楽しい、
色合いやぼかしが趣き深い。。。

そして、その北斎の目で捉えた世界を持ち帰りたくなる。

浮世絵自体、そういう気持ちにさせる魅力がある。

価値あるものだから置いておきたい、というのとは違う。
美しい色刷りと、細やかで雄大な描写。
絵の目利きでない当時の一般人も魅了した、その皆に共通の美意識があるからだと思う。
線で縁どる絵が幼稚と評価されるも、当時の西洋で受けたのは納得できる。

北斎は大きな衝撃を与えた。
もしかしたら、実際に見なくとも、何らかのツールでそれを感じるかもしれない。
でも少しでも気が向いたら、足を運んで本物を見た方がいい。
歩きながら、リアルタイムで私たちもジャポニスムを再認識する。

文責:ほたる 編集:京都で遊ぼうART

 

関連リンク

生誕250年記念展「北斎の富士 冨嶽三十六景と冨嶽百景」

美術館「えき」KYOTO



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