北斎画をずっとみていると、
自分なりの見方、魅力的と感じる部分があることを自分で発見する体験になる。
荒れ狂う波をここでストップさせて描くかーと改めてうなり、
構図に現れるセンス、人々の何気ない生活が垣間見えるのも楽しい、
色合いやぼかしが趣き深い。。。
そして、その北斎の目で捉えた世界を持ち帰りたくなる。
浮世絵自体、そういう気持ちにさせる魅力がある。
価値あるものだから置いておきたい、というのとは違う。
美しい色刷りと、細やかで雄大な描写。
絵の目利きでない当時の一般人も魅了した、その皆に共通の美意識があるからだと思う。
線で縁どる絵が幼稚と評価されるも、当時の西洋で受けたのは納得できる。
北斎は大きな衝撃を与えた。
もしかしたら、実際に見なくとも、何らかのツールでそれを感じるかもしれない。
でも少しでも気が向いたら、足を運んで本物を見た方がいい。
歩きながら、リアルタイムで私たちもジャポニスムを再認識する。
文責:ほたる 編集:京都で遊ぼうART
もともとトラッドジャパンにフォーカス(同名NHK講座もチェック☆)。通訳案内として“観光振興”に関われたらな、と勉強中です。京都の街が好き。大阪在住ですが、ぷらぷら歩いています。“古きよき”との調和がいいのです♪