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工芸巡りKIYOMIZU☆の段☆(清水三年坂美術館・河井寛次郎記念館)

投稿:2011年2月 7日

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あ、あんたはミコ先生の永遠の恋人、藤田玲司(細野不二彦「ギャラリーフェイク」の主人公)。
ミコ先生はあなたを追いかけて、
ついに美術関連の就労に到達しました。

いつか、どこかで藤田が京都出張する、
もしくはミコ先生が東京出張した折に、
ほら、同じ業界の人間ってことで、奇跡的に会えないですかね。
運命の出会い的に出会えないですかね。


今日は、昨日拝見してきた

「清水三年坂美術館」三年坂美術館リンク☆
「河井寛次郎記念館」寛次郎記念館リンク☆

の清水地区の工芸巡りをレポートします☆

京都に住んではや10年ですが、
まあ、これ程三年坂二年坂の変貌振りにはびっくりです。

もう、京都ではないね。あの地区は。

あそこはミョンドンですよ。
アジア大陸ですよ。
島国日本の小ささがない、無差別不夜城パラレルワールドですよ。


風情ってなんだと、俗ってこういうもんかと、
この風景を利休が見たら何ていうか、
聚楽第も泣きますよ。
千家も泣きますよ。

京都DNA大切にしようよ!

京都に住んでても、京都の観光地には定期的に行こうね☆

それでいて、他県民には何年経っても馴染めない、
京都人の気取っていく、間口の狭い姿勢忘れないでいたいよ。

京都人の、そういう、プライドと古い人間関係が邪魔して
商売下手なところ、藤田には悪いけど、自分は愛しているから。

わかった、
今度生まれ変わったら、みんなとそれぞれ付き合うから、
みんなで歌おうな☆

「♪京都ー、それは京都ー、愛の街ー。京都ーそれは京都ー、」

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まずは清水三年坂美術館に行ってきました☆

入り口のショーウインドウには唐長のパーテーションと鐙☆

見所という見所を各所、
全てぶっ壊してしまうわたしには学ぶ要素が多そうな雰囲気まんまん☆


11月26日(金)~2011年.2月20(日)の企画展は、
鉄鐔の美 part2 ~肉彫鐔 驚異の鉄彫刻~ をお送りしています☆

また、美術館の手前には物販のスペース
「アートショップ如」もあるので、要チェケラ☆
こちらのショップには業界人必読書「目の眼」も絶賛販売中でした☆
あなたも「目の眼」を熟読して、
将来ギャラリーフェイクでの勤務を目指しましょう☆

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さてさて、そんなアートスポット、
三年坂美術館がミコ先生的に鑑賞の壷なのは、

1.作品状態が非常に良い事。
⇒常設は基本、幕末・明治時代の工芸コレクションなのですが、
状態が非常に優秀です。
ただ、状態が良い為に、
細かな傷がルーペで覗くと丸分かりになっている作品もあって、
それは残念なのですが、はっきり言うと、コンパウンドで少し磨けば、
もう、甲乙の範囲に入らないほどの堂々たる作品ばかりでした。

2.工芸技法の榮美を見せ付けられる
⇒まさに、明治初期、1900年パリ万博前後は、
世界的に言っても、工芸の巨大な花が世界中に開花した記念碑的な時期です。
そして、この美術館のコレクションは、
まさにその時期の技術と芸術性において頂点を迎えた
装飾技術の、細密華麗で優れた名品を厳選して展示しています。
しかも、皇室より制作の奨励を受けていた帝室技芸員の手による
腕に確かな覚えのある人たちの作品も多数ある反面、
悪趣味とも呼ばれる薩摩焼、もっとはっきり言ってしまうと、
明治期の海外輸出品的な趣味も多くコレクションされています。
もちろん、技法は全て天下一品☆

3.工芸の製作過程も丁寧に解説☆
⇒漆の製作過程も丁寧に分かりやすく展示されていました☆
ミコ先生的には青貝の漆加工について興味深かったです。

企画展の方で気になったのは、
二つ葵のデザインで片方が虫食いになっている鉄鐔がまじかっこよかったです☆
みんなも見てね☆

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その後、清水寺へと続く五条坂をこれ以上上がれないと判断して、
巨匠、清水六兵衛の自宅を通過し、
五条通りまで出て、今度は六兵衛窯まで行って、
角を曲がって河井寛次郎記念館に行ってきました☆

寛次郎の自宅の窯にしろ、角を曲がった六兵衛窯にしろ、
やはり皆さん芸術家ですから、建物も凝っています☆
六兵衛窯は六角形の家紋のようなデザインが、
亡き清水九兵衛先生のセンスを感じます。
ここら界隈は作家の町、造楽の町ですね。

家を建てるというのは、
人生を掛けた無茶とか、
大人の一世一代のわがままだとは思いませんか?

だからこそ、自分の気に入るように、
徹底的にやるのが個人住宅建設の流儀なのかもしれません。

ミコ先生がお写真を取った、
河井寛次郎記念館は彼の自宅です。

素焼きの窯と登り窯の2種類が、
自宅の中に建設されていて、それは贅沢で、わがままで素敵でした。

東北民家風情の住宅で、床にはオンドルがあるようでした。
コタツや堀コタツなども多くありましたが、
椅子や照明も相当凝っている様子でした。

2階に上がる手すりの代わりに数珠を通した縄があったり、
襖を屏風のように仕立て直していたり、
ちょっと気づく奴には「分かる」楽しさのある住宅です。

どう暮らすのか、どう楽しむのか、
主である寛次郎さん本人あっての家という感じで、
じゃあ、女房はどこでメシさこさえるだ?という違和感を感じました。
というのも、どこも「わしの特等席じゃ」という主張が強くて、
自分は、見事な窯や作品を見つつも、
頭の中で、
マダムが午後、どこでテレビ見るだ?とか、
マダムばどこさ着替えるだ?とか、
思春期の娘っ子ばの部屋さどこさ?とか
そればっかり考えていました。

自分が自宅を建設するなら、
そうですね、
窯は造りませんが、
収集したちょっといい物を飾って楽しむギャラリーは欲しいです。



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関連リンク

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清水三年坂美術館

河井寛次郎記念館


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