NHKで事前に何度も特集が組まれてたので、しっかり下準備をして臨んだ展覧会。
NHKの放送を見て初めて、私が日ごろよく婦人雑誌でよく目にしていた節子夫人と結びつく。
夫人がご主人亡き後守っているスイスのアトリエとは? ご主人てどんな絵を描く人なのか?
まさか、ご主人がバルテュスだったとは。
そしてもう一つ、実は30年前の京都展に私は足を運び図録まで買っていたのに、今回直前まで気が付かなかったということ。
前回はバルテュスが生前での展示会。30年前とかなり趣が異なっている。
どの作品を展示するかで画家への印象ががらりと変わる。
バルテュスと言えば非常に刺激的な作品ばかりが目につくが、30年前は時代が受け入れなかったのか、図録を振り返ってもあまり展示してなかったように思う。
「山(夏)」は私の大好きな作品。今回の展示になかったのは大変残念である。
とは言え、会場にはアトリエ再現や、画家の愛用品、写真家篠山紀信によるポートレート、そして売店まで全く目が離せない展示会となっている。
個人的には ???の作品も多いものの、音の無い、時間が止まったかの作品に触れることができてよかったと思う。
以上、そら でした。