7月24日、蒸し暑い中 阪急烏丸駅近くの重要文化財 杉本家住宅の一般公開があるというので行ってまいりました。
チラシによりますと、7月14日から16日は「末草(ひつじぐき)八曲屏風 表層修理完了お披露目」とのこと。この期間を外したので残念ながら屏風を見ることはできませんでした。受付で渡された年間の公開スケジュールを見る限り一年の半分くらいは一般公開されているので住宅、庭園はいつでも見学できるようです。
丁度すぐ近くでは祇園祭の後片付けの最中、そのためか暑いにもかかわらず見学の方が後を絶ちませんでした。
いわゆるお殿様のお屋敷を見学する機会はあっても、意外に町屋を庭園も含めじっくりと見学する機会はないのではないでしょうか?
こちらは呉服商を営んでこられ、町屋としては京都最大規模に属し保存状態も大変良好とのことです。そういう意味でとても貴重な体験でした。随所にみられる簾がとても涼しい演出になっていて、目で見る涼しさに暑い日々を忘れさせてくれます。一室は絨毯を敷いてソファ、ピアノを配置、でもとてもレトロな雰囲気で全く違和感がありませんでした。
誰かが「家内がここの方のお料理のファンです」と言っているのを耳にしました。
何と、こちらでお生まれの杉本節子様は杉本家保存会の理事であると同時に随筆家でもあり辻調ご出身で多くの料理本を出しておられるんですね。失礼ながら全く存じ上げませんでした。
置いてあった精進料理とおばんざいの本に惚れ込み、早速購入。とても丁寧な解説で私にも作れるかもという気にさせてくれます。本を眺めているだけでもこのメタボな身体と心が浄化されていくようです。
また、杉本家と精進料理の関係も記されています。料理本でありながらその辺りも詳しく解説、「感謝の精進料理」は普段の料理に取り入れれそうなヒントが沢山載っています。
なんだか住宅見学の話が料理本にまで発展しました。でも、この料理本なしには杉本家を語れないという感じなのです。 町屋の見学が私の世界を少し広めてくれた、そんな素敵な気持ちで杉本家を後にしました。
以上 そら でした。