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生誕110年東山魁夷展

投稿:2018年10月 4日

酷暑が終わり、やっと行楽のシーズンを迎えたというのに、秋晴れの日は数えるほど。
週末はまた台風ということで、何とかして暇を見つけて念願の東山魁夷展に行ってきました。

当日は清々しい秋空。やっと晴天が望めたので、さぞ混んでいるだろうと思ったのですが、それほどでもなくゆっくり鑑賞できました。

30年ぶりの京都展ということですが、私も二回目。その時の印象はいまだに強く残っています。
その後もやはり何かと紹介されているせいか、馴染みのある作品が多かったです。

どの作品にも共通するのが「幻想的な静けさ」。全く音を感じさせないのは色調を押さえているからでしょうか。
どれも素敵な作品ですが、実は第一会場は画の前に柵を設けいない代わり、すべてガラス入りの額。そのため、作品の持っているべたっとした色感が味わえず少し残念に感じました。

そんな私の気持ちを察してか、第二会場はガラスなし。やはり東山魁夷の作品はガラスを通さず鑑賞するのが一番と思いました。

さて、今回の目玉はなんといっても唐招提寺御影堂の障壁画を再現展示したことだと思います。畳や板の間、壁などをとともに作品を展示、まるで御影堂内部にいるかのような立体的な展示に圧倒されました。流石に10年かけた集大成、しかも御影堂の修理に伴い、現地でも今後数年間は見ることができない障壁画とのこと。

70歳前後に完成させたこの素晴らしい作品を見逃した方はこの後の東京展に是非足を運んでみてください。

以上 そら でした。 



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