「京都市学校歴史博物館」非常に硬いネーミングですが、立地は繁華な四条河原町から徒歩約5分の非常に便利な場所です。
現在開催中の特別展「学校で出会う 京都の日本画」では、竹内栖鳳、小野竹喬、橋本関雪などの京都画壇で活躍した有名な画家の作品に出会う事ができて大変お得感があります。
実は、今回私と娘は二度目の訪問で、私たちには語らずとも内心ワクワクする気持ちがありました。
それは、明治の国語の教科書に載っていた「さるかに合戦」の蟹、蜂、臼、栗の挿絵です。着物を着た人間の顔だけが、蟹、蜂、臼、栗に挿げ変わっているのです。首に直接蟹、蜂、臼、栗がくっついています。臼、栗なら目や口が無くともまだ顔っぽいのですが、蟹、蜂がそのまま顔の代わりについている姿はシュールすぎます。私と娘は今回も歓喜の声を小さく上げていました。
このように、常設展の「教科書の部屋」では、大型復元版の教科書のページをめくりながらほかにもたくさんEnjoyできます。
修身の教科書だったと思いますが、
おじいさま、おばあさまは御達者で。 おとうさま、おかあさまはお丈夫で。 こどもは元気で。
と、ありました。今なら全員「お元気で」と、ひとくくりで終わるところを、世代で言葉を使い分けていた時代があったのですね。
私と娘は一時間余り「教科書の部屋」をEnjoyしました。
「京都市学校歴史博物館」世代を超えてEnjoyできる場所です。
文:虹のSIKA