三条文化博物館は閉館は6時なので、ゆっくり出来る日は格別です。
いつまでも、寒さの残る2月17日(日)の夕方は、狙い通りに来館者もまばらでした。
4階では日本画の大御所の作品が並びます。ゆっくり出来る幸せよぅ~!
大好きな上村松園さんの作品の横に、菊池契月氏の「京人形」が並んでます。(松園「さん」と京都人は親しみを込めて呼ばせていただいております)
その作品は「初めてみるような?」やはり初めてみたようです。初展示だそうです。けれど、日本舞踊にも「京人形」という舞があって、以前から知っていたような錯覚も覚えます。不思議なデジャブ的な感動でした。
また、3階にはフレッシュな京都が並びます。特に長い時間鑑賞したのが、「緋の花」=細川ガラシャ=西野 陽一氏の描かれた作品です。
はっ、とする美しいガラシャ姫なのですが、違和感が拭いきれませんのです。
「何でぇ~何でやろぅ~?何がひっかかるのやろぅ~?」
全て鑑賞して、気になって、もう一度ガラシャ姫の前でそれを発見いたしましたぁ~
それは、手と手首が描かれていた事です。それが違和感だったのです。
普通、大和絵などでは、姫さまなどの位の高いお方の「手」まして「手首」などは描かれずに長めのお袖で隠されているのです。ですから、上村松園さんの「夕暮」のように敢えて針と糸を持たせて、働く女性の中に「美」をみいだし描かれたように思うのです。
ガラシャ姫の「手」と「手首」には何を表現されているのかぁ~?謎は深まる訳ですが、このような事を考えながら鑑賞した人はおられないような気もいたします。
小袖を着た、現代の女性ならば納得なのですが、それが狙いだったのでしょうか?
次回鑑賞予定は学芸員さんの解説の日=金曜の夜の延長の日のお楽しみにして、「手」と「手首」の謎を反芻。
映像コーナーにて、和紙・絵具・筆・炭づくりなどの作業の工程が、分かり易く見入ってしまいました。そして、全ての職人さんの手際がとっても美しいのです。
日本画を支える縁の下の歴史の厚さと、時と季節とが伝統を作り出していることに、改めて感服いたしました。
「夕暮」など、一部展示替えがあります。
文:京おはるぅ~♪