京都国立博物館の展示会場の照明は絵画保護のため、いつも非常に絞られていること、狩野派の作品は迫力満点で今回のような里帰り作品や新発見作品などで彩られていると、きっと元気でないとa圧倒されて疲れるだろうなと思いながらも、観たいという気持ちに勝てず、花粉症でぐすぐすいいながら観に行きました。
時間帯(金曜日1時半頃)がよかったのか、人は多いがゆっくり観られるくらいの混み具合でした。
1室から10室まで時代をおっての展示がわかりやすく、特に第8章極みの山雪ワールド(10室)の「雪汀水禽図屏風」の波に引き込まれ、圧倒された。さすがです。
今回の展示で私がうれしかったのは、要所要所での京都工芸繊維大学の土居次義氏の調査ノートの展示です。
山雪の人となりがわかる公事留帳(当時の奉行所の記録)の特別出品など、作品の迫力と同時に勉強になる展示の工夫がありがたかったです。
私的には、山楽の「龍虎図屏風」の龍、山雪の「龍虎図」の虎が目の動きも含めとても好きな作品です。
京都国立博物館の常設展示もまた早くみたいので、来年の工事完成が待たれます。
文責:笑吉
特別展覧会「狩野山楽・山雪」