今回はこれだけ梯子しました!
やっぱり、着物は素敵です。
展示品は、どれも一流どころが並んでいます。
鍋島更紗復刻のビデオコーナーでは、古い記録なのですが見入ってしまいました。
手間をかけて、真心を注入して作り上げられるプロセスが圧巻でした。
その熱心さはどこからやって来るのか?
確かに着物は芸術でもあるのですが、工芸でもあります。工芸はやはり職人さんとしてのハイレベルな技術が伴ってこそ完結するのです。
ため息の出るような、緻密な作品や、作品名からその意図をを探ります。
帯との組み合わせなどを妄想しながら楽しめるのも多かったです。
それは夏物が結構多かったからです(笑)
(展覧会は20日(月)まで)
今回の細見美術館の展覧会は、お馴染みの作品はあまりなくて、重要文化財が多く並んでいます。
仏像などは、間近で、しかも、ライトのもとで少々拝見しにくいのですが、この企画展では仏様をほんとうに近い距離で拝見出来ます。
刺繍で仏様を描くということは、なんとふくよかな、まろやかな、優しい表情になるのでしょうか!
眉や頭髪には、お施主さんの”髪の毛”を刺しているそうです。
何とも、その方の心根の優しさと慈しみの深さを表しているようでした。
仏像の衣の襞や、お顔の隅々までしっかり観察(笑)できますので、ありがたかったです。
また、「かざり」のタイトル同様、襖の取っ手部分の飾りが大量展示されていて、細工の見事さに心奪われました。
細見美術館は閉館時間が18時までなので、夕方は本当に貸し切り状態で鑑賞できたりします。
作品とゆっくり向き合うには、このつかの間の時間に訪れることをお薦めいたします。
開館15周年記念特別展Ⅱ 日本美術の荘厳-祈りとかざり-
茶道資料館編は次の記事にて。
文責:京おはるぅ~