京都らしい蒸し暑い夏がやってきました。
夏休みで観光客も増える京都ですが、いつも比較的ゆっくり見せてもらえる茶道資料館には静かな空気があり落ち着きます。
今期の茶道資料館の特別展は、「裏千家第14代無限斎居士の五十回忌、第15代鵬雲斎大宗匠の卒寿、第16代坐忘斎家元の継承十年」にあたる今年2013年を、記念して開催された特別展でした。
「一盌からピースフルネスを」を提唱されている第15代鵬雲斎大宗匠の卒寿記念のお茶碗や茶杓は、卒寿にして元気に活躍する方の迫力が伝わってきました。
一方、現家元筆の「猿丸画賛」は、ユーモアにとみ、作の茶杓の銘「蟒(うわばみ)」は大蛇のように力強いが、猿丸画賛を拝見した私には、大酒飲みの喩えも連想してしまいました。
また、歴代展ということで、親子で書かれた「龍画賛」、「福寿・東海・南山」、「蓬莱画賛」や、御夫婦の「蘆画賛」も楽しく見せていただきました。家の中の日常に文化の香りがするのは、ピースあってのこと。素敵です。
前回の春季特別展「永青文庫所蔵 香道具展」や新春展「大松コレクション名品選近代絵画と茶道具」なども、日頃は目にできない宝物を見学できるのでうれしいですが、今回のようなものはまた一味違い新鮮でした。
展示をみせてもらった後は、おいしいお菓子とお抹茶をいただけるのが、ここ茶道資料館のもう一つの楽しみです。いす席ですが、お軸や花、自分のいただいたお茶碗の説明もしてくださるのもうれしいです。
今回の展示は、【前期】6月15日(土)~7月17日(水)、【後期】7月20日(土)~8月25日(日)で展示替えがあるということなので、八月一日明月舎の帰りに、また来てみたいなと思いつつ帰途につきました。
文責:笑吉