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京都工芸繊維大学「アートマネージャー養成講座」(9/22-24)

投稿:2013年10月10日

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先日、「大同マルタの企画展」に行った時に、偶然ポスターを見つけて申し込んで行って来ました。


ステップⅠは応募資格無し
ステップⅡでは、学芸員資格保持者(取得見込は不可)ステップⅠ参加者から選抜という条件。

快晴の連日でした。9月22日(日)~24日(火)のつづけて三日間のたいへん濃密な講座でした。
大満足です!生きていてヨカッタです。

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●「学芸員講座ー学芸員による、展覧会の作り方1~6」

・22日(日)
10:00~

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「神々の国しまね古事記1300年 和歌と美術~歌のたのしみ、絵のよろこび」展
島根県立石見美術館 川西 由里氏

豪雨で交通機関が不通だったのですが、仕事先の東京からの移動で駆けつけて下さいました。人口が少ない地方の県立美術館のご苦労話

13:00~
「フランス国立クリューニー中世美術館所蔵 貴婦人と一角獣」展
国立国際美術館 橋下 梓氏

”巡回展”はどのように交渉し、輸送し、展示されたかなど、興味津々の裏話

「狩野山楽・山雪」展
京都国立博物館 山下 善也氏

海外からのお里帰り2枚がこの企画展では”襖”として両面方向から鑑賞可
図録は企画展の羅針盤、中心軸&年度による予算の区切りなど縛りは多い!

・23日(祝・月)

10:00~
「フィンランドのくらしとデザインームーミンが住む森の生活」展
兵庫県立美術館 飯尾 由貴子氏

”巡回展”での工夫展示や共同企画グッズ

13:00~
「生誕150年記念 クリムト 黄金の喜志をめぐる物語」展
宇都宮美術館 橋本 優子氏

工芸繊維大学の卒業生でもあり、「デザイン」とは?のレクチャーから始まった。
生誕150年記念は当然、ウィーンでも実施され、国内のクリムト作品と複製の壁画・写真などで
も豊かな内容が構成される!

15:00~
「開館15周年記念特別展Ⅰ 江戸絵画の至宝~琳派と若冲~」展
細見美術館 福井 麻純氏

個人美術館としての所蔵品の展示の工夫や、キャプションなどの制作のテクニック

●「専門職講座ー専門技術者による、展覧会を支える力1~4」

24日(火)

10:00~
美術写真撮影
Photofactory MIHARA 三原 昇氏

デジタル時代であっても、フィルムの大切さ重要性&山門など野外の撮影の技術

10:45~
美術品修復
(有)墨仙堂 関地 久治氏

海外からも依頼があるが、海外でも日本で修行された方が活躍されている。
古糊という接着剤は最低7年間以上寝かせている。水は水道水は不可。分業ではなく一貫して、技術者が担当する。

13:30~
美術品ハンドリング
日本通運(株) 関西美術品支店 上田智宏氏

国内外の輸送に伴うノウハウ&新入社員導入研修のDVD鑑賞=圧巻の国宝の梱包&輸送&展示

15:15~
美術品展示
元メトロポリタン美術館 アジア美術分部 主任研究員 渡辺 雅子氏

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巨大美術館での分業が多岐にわたることや、展示の工夫、借り物の交渉、図録の制作、館内外でのイベント企画…
辛口のNYタイムスも絶賛!まわしてくださったので貴重な図録を拝見

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今回、時間が幾らあっても足りないくらいの素晴らしい内容でした。

特に最後に、「決まり文句の予算がない!けど、諦めないで可能性を探るのよ」と、おっしゃった、元・メトロポリタン美術館の渡辺氏の力強いエールが頭の中をリフレーン。

各の講師(学芸員&技術系)の展覧会開催までに2-3年の準備期間を費やし、交渉し、手配し、コミュニケーション力をフルに発揮され、想像以上のご苦労の上に成り立っていることがわかりました。

ステップⅡへ進まれる方は選考のために作文提出があるのと、次回の企画展の企画~実施までの長丁場を実践的にお勉強されます。


来年、このような企画に再度参加出来るならば、万難を排し走って行きたい!と、心地よい疲労感に酔いしれております。

 

文責:京おはるぅ~



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