「南山城の古寺巡礼 （京都国立博物館）を観てきました

6月15日、北野神社の月釜の帰りに最終日になってしまった「南山城の古寺巡礼」展を観に行きました。
最終日の日曜日、さぞ混雑しているだろうと思って覚悟していたが思いの外、ましだったのでゆっくり鑑賞できました。

実は、先月、奈良国立博物館で鎌倉の仏像の展示を観てきたので、南山城の古城巡礼という表題から鎌倉仏像との相違は？などと、興味をもって見に来ました。
展示は、いつもの国立博物館らしく、京都府南部の木津川流域で、南山城とよばれた地域の歴史と文化を、系統的に章分けして紹介するものであった。
奈良と京都を結ぶ地域に点在する寺院をまとまった形で紹介されたものを観るのも初めてであった。
またこの地域が縄文時代からの遺跡が豊富ということ、とくに古墳時代前期の椿井大塚山古墳の出土品の鏡や、今はない高麗寺など瓦も多く展示されており、飛鳥、奈良時代も歴史ある地域であることが分かった。
各寺院の宝物の展示で、私が心惹かれたのは原在中の三十三観音図の一つ。絵の下の方に描かれていた風神の風に抗して歩く人物？お日様と風の童話を思い出し、ほほえんでしまった。
結論的にいえば、各寺院の縁起について読みながら宝物を観、疲れてきた自分には原在中の絵画が救い？でした。（m(_ _)m）

外に出ると暑い日差し、近くの喫茶店で軽くランチをとり、歩いて行くと「七条仏所跡」の看板があり、定朝から運慶・快慶も仏師として活躍していた所の跡とか。今まで横を通っていたけど知りませんでした！ご褒美をもらった様な気持ちで駅まで歩きました。

えき美術館の「わたせせいぞうの世界展」も観てきました！
昔よく喫茶店で見た漫画雑誌の綺麗な絵を思い出し、懐かしい気分に。
この方のイラストは丁寧かつ優しい。略歴を知ってやはりストーリーの感覚もこの世代の方と納得！というか同世代ですね!(^^)!
　ＮＨＫの朝ドラの原作を絵本にされているのも素敵でした。

今日は､朝から夕方までいろいろはしご？して、疲れより楽しい一日でした。

文責：笑吉