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「黒田清輝展」 (京都文化博物館)を観てきました

投稿:2014年8月 8日

暑い中でしたが、観に行って本当に良かったです!

近代日本洋画の巨匠「黒田清輝」没後90年を記念してとのことでした。私が、大昔に習った教科書にも「湖畔」はのっていたし、洋画展を観に行った時に散見することはあったと思いますが、系統的に観るのは初めてでした。展示は、大きく四つの時代に分かれており約160点の作品展示があるとのことでした。

 政治家の養子になり法律家をめざし渡仏し、そこで画家修業を始めたというのも興味惹かれるエピソードです。

たまたま前の週に、えき美術館で、「山寺 後藤美術館コレクション展」でバルビゾン派の風景画を観た後だったので、その影響のうけたらしい?と私には思えた、風景画も興味深くみせてもらった。

しかし、この展示で「湖畔」の実物を観たのと同じくらい感動したのは、やはり、「智・感・情」の三部作です。
「湖畔」にも感じた油絵というより日本画的?もしくは日本人が描いた油絵のように感じました。なんかうまく表現出来ないのですが、油絵の具を使っているけど日本の画家が描いたからの絵肌みたいな透明感のある絵!

そしてこれらは、一章「パリ留学、そして転進」時代のデッサン画の力が礎にあるというのも納得でした。

また、裸体論争にも作品発表で答えていったなどの説明にも明治・大正という時代を感じました。

第三章「白馬会の時代」の昔語りの完成までの過程、様々の写生帖などから、黒田清輝という画家が、60年弱という短い人生で描かれた多くの展示を楽しんでみせていただき満足して帰途につきました。

文責:笑吉



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