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「うるしの近代」 展(京都国立近代美術館)と関西国展(京都市美術館)を観てきました

投稿:2014年8月29日

お盆もすぎ少しは涼しくなるかと期待していましたが、昼間の暑さは相変わらずです。
どちらの展示も8月24日(日)までの日程だったため、週末は混雑するとますます暑苦しい!と、思い切って、欲張って観てきました。

京都市美術館の「関西国展」は、国画会の関西での公募展で、関西在住の会員の作品と一般公募などの入選作品が展示されていました。展示作品は、絵画、版画、彫刻作品およそ180点とのことでした。
国展とは、大正7年文展から自由な制作と発表の場を求めて、京都の当時青年日本画家だった小野竹喬、土田麦僊、村上華岳らが「国画創作協会」をおこし、その通称を「国展」としたそうです。そして、その後第1部を日本画部、第2部として洋画部(現絵画部)を設置され、洋画部のみ国展として残ったという歴史をもつらしいです。

自由な制作、発表の場という趣旨が発揮された多種多様な作品!
やはり洋画が主を占めていたが、立体もおもしろかった。木片を貼り付けて作ったライオン、段ボールでその質感を表した作品、童心にかえって「いってらっしゃい、ワニさん!!」など。
 「航跡…つきない時間…」は美しく好きな作品だったが、自由な制作という作品としては「KANKEI」、「CONTENUE BOND」などか。
現代アートを楽しみました!

さて、次は道路をはさんで、京都国立近代美術館の「うるしの近代」の世界におじゃましました!

flyer_urushikindai.jpg

京都の漆芸がどのように近代を迎えたのかを探る展覧会ということで、京塗を代表する塗師(ぬし)の木村表斎をはじめ、京都を代表する漆芸家、迎田秋悦などの作品が、海外の美術館からの里帰り品も含め一堂に展示されているとのことでした。
明治という西洋文明におされていく日本にあって、西洋人(?!)をびっくりさせたであろう「工芸」の数々が本当に一堂に!図案原画と作品の陳列! 
完成された緻密な作品に魅了され、圧倒されの連続でした。
少し前までは生活の中にも漆のお椀お箸くらいはありましたが、食洗機を使う時代、なかなかお目にかかれなくなりました。

美術館でケース越しにみるのでなく、のんびり丁寧に生活の中で使いたいものですね、なんて思いながら帰途につきました。

文責:笑吉
 



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