いや~並びました~並びました。後期の120分待ちで本を一冊読破!
館中でも、甲巻の前で並びますのよ!
かくも「美の巡礼者」は多いのです(笑)
ラッキーにも前期は、金曜日の時間延長の日の夕方5時半頃だったので30分も待たずに入れました。
そのニュースが新聞に掲載され、お陰で(笑)夜間延長日は混み合ったみたいです。
平成知新館も鑑賞したかったので、京博がリニューアルオープンしてから、何回も足を運んで、鳥獣戯画の待ち時間を狙っておりましたので、その巡礼者の多くを何回も拝見いたしました。
列は整然としていて、”ずる”人もなくて気持ち良かったです。これは日本人が幼少の頃からの運動会や遠足時に何回も何回も整列し、訓練された賜だとテレビ番組で言ってました。なるほど、納得です。
さて、「鳥獣人物絵巻」は国宝です。ですから、展示時間に制限があるそうで、薄く暗い室内に半分づつ展示されてました。
修復のプロセスもパネル展示されていて興味深かったです。
テレビの番組宣伝や交通機関の大量ポスターなどが功を奏して、大量動員となりました。
このチャンスを逃すと、「もう、拝めない」と遠路お越しの老夫妻がおっしゃって、列の待ち人達はブラックユーモアーに笑みがこぼれました。
館内も無論興味深いのですが、待ち時間に人生の悲喜交々を垣間見て愉快でした。岡山からおいでの中年ご夫妻はプチバトル・
お江戸からおいでのご夫妻は待ち時間にサンドイッチを食べながらの時間調整<賢い>スマホでテレビやゲームの青年たち・イチャイチャのアベックたちが寒いからホット!
だんだん人間関係が蜜になり、待ち通路のパネル展示を見ては感想を述べ合ったり、新たな発見に一同納得して感動してみたり…
例えば、「あらぁ~尻尾を抱いてる猫発見!」と誰かが発言すると
「鼠がここに隠れてる!」と小学生くらいのお嬢ちゃんが教えてくれたり…
名も知らぬ待ち人たちが一体となって素敵な貴重な体験でした。
少し飽きてきた頃に話題を変えて、館内の大理石に「アンモナイトの化石」の有りかを教えてあげました。
皆さん忘れずに写メされたかな?
鳥獣人物絵巻は言葉が無いので、想像力の沸く絵巻きですが、ある程度、烏帽子&法衣&唐櫃&奉納相撲&碁盤など描かれているモチーフを大人達が子供さんに教えておられるのを漏れ聞くと、青年達が早速スマホで検索されていたりして、和やかな内に時間が流れました。
鳥獣人物絵巻きは、人の心をほっこりと和やかにしてくれる魔力があると思うのですが。
いらっしゃった方の待ち時間の列はいかがでしたか?楽しかったでしたか?
無論、館内では平安時代→平成の世まで、修復を繰り返し、よくぞ保存されたことよ、と感謝と共に鑑賞してまいりました。
文責:京おはるぅ~