紅葉が美しい、観光シーズンとあって、東山界隈は賑わっている、そして今回の鳥獣戯画は外での待ち時間と中での待ち時間が表に貼りだしてあると、先に観てきた友人・知人から聞いていたので、天気の良い日の朝から覚悟して行きました。実際90分、20分の待ち時間でしたが、博物館敷地の紅葉も美しく、そんなに苦に感じることなく入場まで待ちました。
展示は、大きく四つに分かれており、第1章高山寺の開創、第2章明恵上人、第3章高山寺の典籍、第4章鳥獣戯画となっていました。
入場制限のおかげか、栄西からお茶の実をもらい栂尾に茶栽培を成功させて有名な明恵上人についての展示をゆっくり観られました。その時の茶の実をいれていた容器(お茶入)も展示されており、その後、お濃茶の抹茶入れに使われたので大切に残っていたと思われ、お茶入れの源流をみせてもらえうれしかったです。
明恵上人が自分の夢を記録した「夢記」や、「篆隷万象名義」という日本人の手による現存最古の字書などの展示、論語、荘子、史記などの蔵書の展示から、高山寺というお寺について、再認識することが出来ました。
いよいよ、第4章鳥獣戯画の展示の部屋に近づくとまた、列ができている!これが中で20分待ちと書かれていた待ち時間のことか!
ちょっと休んでから列に並びました。鳥獣戯画「甲」は、並んでカニ歩きでケース越しの見学だったが、いきいきしたカエルとウサギの筆使いで、教科書どおり!で興味深く観ました。「乙」「丙」「丁」は自由見学でゆっくり観られました。筆使いは、やはり甲がすばらしいが、丙丁は当時の風俗がわかりおもしろいと思いました。
出口で、友人への絵はがきを買って帰りましたが、やはり「甲」の一部を使ったものになりました。
文責:笑吉