三代将軍徳川家光が、狩野探幽に描かせた幻の作品を特別出品!
と、新聞に掲載された「狩野派展」へ走って行って来ました(笑)
この日は雨模様。雨はゆっくり見るチャンス!
けど、ご来館多数でした。ヤッパシ…
以前開催された「山楽・山雪」展も「探幽」展も混んでましたものね。
これが晴天なら、時間待ちで花粉症の人は辛いのですが、ええ塩梅に埃落としです。
展示は、歴史的に時系列になっております。まず、山楽の「唐獅子図屏風」で心は鷲頭つかみ。
ドンドンと瀟洒端麗な世界へ進んで行きます。
あれ?パンフに載っていた狩野内膳の”豊国神社の”豊国祭礼図屏風”がありません!こちらは後期展示でした。
国宝・雪舟等楊の『慧可断臂図(えかだんぴず)』もありません。こちらも後期展示。
重文・長谷川等伯の『波濤図』も…後期でした。
私は前期に訪れたのですが、
大きな展覧会は前期・後期だけではなく、会期中に色々と入れ替えされる作品が多数。
なので、全てを鑑賞するにはやはり数回足を運びたいものです。
国宝や重文には縛りがございまして、作品保護のために展示できる時間に限りがございます。m(、、;)cm
後世にも美しい姿でバトンしないとなりませんから、仕方ありません。
さて、この展覧会で新発見されたという幻の探幽作品ですが、最後の最後に展示されております「八尾狐屏風」でした。
あまりネタバレはしないように…古文書と作品の発見とだけ申しておきましょうか(笑)
それと、
”元画 十六羅漢図 と渡辺崋山旧蔵の「探幽縮図展」”にて探幽の縮図@花園大学歴史博物館(無償)で鑑賞できました。
こちらの博物館、大学の中の図書館の上にあって、あまり知られていないのが残念です。空いてます。
行き慣れると、奥深い企画展が目白押しですよ!
さて、狩野探幽は相当の目利きで、作品の鑑定もされていました。
写真のなかった時代ですので、鑑定した作品の控えとして素早く、しかし的確な模写をしていたのです。
落款も丁寧に写しています。さすがです。
来歴も江戸時代の画家・渡辺崋山の旧蔵作品だそうで、感動しました。
さらさらと、メモ書きのように早い筆致で書かれているのですが、サッパリ読めないのが悔しい限りです。
十六羅漢さ んですが、珍しく保管されている木箱も展示されてました。
ほぅ~この羅漢さんは巻物ではなくて、額装してあるのですかぁ~?
と、独り言が出ましたら、運良くちょうど学芸員さんがおられて、解説を賜りました。
ラッキー!
第九尊者だけ日本製…と、いうことは、他は輸入品?
中国から渡ってきたそうです。作者は蔡山李○筆?変換不可の漢字でした。
どう読むのか?謎は深まる(苦笑)