台風一過青空に誘われて、京都国立近代美術館で開催されてる「北大路魯山人の美」へ行きました。
夕方閉館前の1時間で、空いているかな?と期待していたのですが、当日はちょうど夏休み&週末でしたから結構な人。
展示内容は大体想定内でしたが、個人蔵も多くて初めての作品も多かったです。
器が大きくてビックリされている方も多かったので、初めてなのね…と、伴明します(笑)
京都近代美術館の4階の常設展エリアには、大ぶりの椿文様の鉢がよく展示されてあったりしてました。
何必館の地下コーナーでは、お生花とのコラボも拝見していて慣れっこになっていた頃でした。
ただ、今回の展示レイアウトは素敵でした。
少し高い目の位置で、器が並んでいるのえ、しゃがんだりかがんだりして高台を拝見することなく、普通に全体が鑑賞出来ます。
壁面に大きくキャッチコピーの様に文章が散りばめられ、アクセントになってます。
文字の大きさも、色目のチョイスも読み易いのです。
特に感動したのが、042 武蔵野図屏風と043 金彩宵月鉢の位置関係!
少し進んで、068 絵瀬戸虫草文壺などが互いに響きあって久々の胸キュン。
俎皿(まないたさら)が沢山展示してあって、とっても激しく象徴的に主張してました。
ただし、あくまでも作品としての主張で、お料理が盛りつけられるのを妨げないように、決して饒舌ではない。
これぞ、魯山人の美なので すね。
映像とのコラボで時に料亭の一室だったり、日本庭園の一角だったりします。
ただ、ピカイチが銀座の超・高級お寿司屋さんの再現コーナーです。
出口すぐ横の凹んだエリアですので、お見逃し無きように…
真上から映像を撮っているので、職人さんの無駄のない動きと共に、器のどの当たりに、どの色のお寿司をのせるのか…
結構、椅子席にお客としてお邪魔している臨場感で大満足して帰路に着きました。
老紳士が「腹減ったぁ~!」と、小さく呟いておられて、そのあたりにおりました者はみな、良いつぶやきのタイミングにゴックンと涎を飲み込みました(食を通じてこれぞ和の時)
年を重ねて、いろいろと鑑賞していたつもりでしたが、今回の『魯山人の美』は、切り口が素直に新しいと唸っております。
8月16日までですので、お盆行事などの前に是非どうぞ!
また、4階コレクションギャラリーに企画あり。「
「ポスターに見るミュージカル映画の世界」展では、ハリウッド芸術の頂点を彩ったアメリカン・グラフィックが楽しめます。
懐かしく、けど、新しい発見があって、ここでも温故知新でございます。
文責:京おはるぅ~