京都府和束町~南山城地域にある鷲峰山金胎寺(こんたいじ)。
ここで、”鷲峰山金胎寺秋季大祭”が、9月6日、雨の中開催されました。
自動車で行ったのですが、ナビも迷うほどの悪路です。
ここは、やはり車よりハイキングで行くのが望ましいところ。急な坂道ですが、駐車場からも、かなり歩きます。
お寺に着くと、11時から本堂でお経をあげられておられました。
お経を高く持ち上げ、ペラペラ?パタパタと広げられながらお経を唱えられます。
《あれは空気に触れさせてるの?》と少年がお母さんに尋ねていました。
これは「大般若転読法要」。広げることで、有り難いお経を一気に読み上げたことになる訳です。
その後、降りしきる雨の中「柴燈大護摩」を、古式ゆかしき作法通りに丁寧に滞りなく行われました。その所作は、大変エレガントに見えます。
鎮火後には、”厄除け餅撒き”もあって、有り難く頂いてきました。
さて、遠路・悪路を雨の中、ここまでお伺いしたのは訳がございます。
1年に1回「愛染明王像」のおわす”多宝塔が御開帳”なのです。
「仏女」や「カメラ男子」も大勢おいでかと思いきや、地元の信者さんや関係者の方が2-30人いらっしゃる程度でした。
お寺までは、山頂につき山道を降りしきる雨の中を、自分の足で登って来るしか手立てがないので、悪天候で予定変更された方も、 多いかもしれませんね?!
9月にしては寒雨でヒンヤリした空気感と、緑深い山の中でした。
京都市内で何度も経験したこともたたあるのですが、ここの護摩を焚かれる佇まいは格別です。
ここは、制服姿のガードマンも、消防車も、無論ビル郡もありません…
ほんとうに、山伏さん達の装束がタイムスリップするには、はまりすぎ!
少し霧も出ていて、この世とあの世との境目に、多宝塔があって「愛染明王像」が睨みをきかせておられました。
この金胎寺=(こんたいじ)は、平城京の鬼門を閑かに見守っておられる位置関係にあります。
秋季大祭は毎年9月第1日曜日に行われており、愛染明王像もそれにあわせての開帳です。普段は秘仏ゆえ、「愛染明王像」をご覧になりたい方は、来年をお楽しみに…
かなりの坂&悪路なので足腰を鍛えて「巡礼」に備えなければなりませんが、必見ですぞ!