堂本印象美術館の「美を創る」展、後期展示に行ってきました。
今回は前期も拝見しました。
後期で見てみたいと期待していた作品は、村上華岳先生の「裸婦下絵」です。
キャプションには足元に鳥が描かれています、と書かれており探してみると、白い鳥の姿が見つけられました。
数年前に京都市美術館で竹内栖鳳先生の下絵展を拝見したときのことを思い出しました。下絵を描く際、何枚も紙を貼り足して線を描きなおし仕上げていくその過程が好きです。
佐川美術館で平山郁夫先生が「下絵ではいろいろと多くの物を描いてあるが本画はシンプルに仕上げている」というお話を聞きました。
今後も、下絵と本画を見比べてみるのは楽しい鑑賞方法かも?
また、徐々に多くの作品に接するときは、自室に飾りたい、好きな作品がないか、展示室ごとに楽しみ、お気に入りだけをじっくり対面するようになりました。おかげで画廊での個展が好きになりました。
そして何より、村上華岳先生と小野竹喬先生、土田麦僊先生は同級生なんだそう。こんなすごいライバルの時代があったとは驚くばかりでした。
3月7日には佛大四条センターで副館長のお話も聞くことができ、印象先生のデザインのモチーフを見に行きたくなりました。
文責:のり憲