シュルレアリスムはあまり理解できないのですが、京都市美術館の「ダリ展」に出かけてきました。
ダリといえばトレードマークのヒゲの自画像が有名ですが、1921年制作のラファエロ風の自画像で、ちょっぴり彼の性格が出ているようにも感じられました。
しかし3年後に描かれた「ルイス・ブニュエルの肖像」では、きっちり作品として成立し観られるようになっています。
「カダケスの4人の漁師の妻たち あるいは太陽」は、抽象画になっています。4本の黒い線とマークのような赤が太陽でしょうか?
1939年~48年の約10年間、ダリはアメリカに亡命しています。その間に制作されたという舞台芸術は見入ってしまいました。
しかし、彫刻作品にうさぎのボンボリをつけた引き出しには、逆にあきれて言葉が出ませんでした。
びっくりしたのが、宝石のデザインです。どれも斬新で、とてもかわいいのです。
そして、終わりには化学・原子記号のような作品が。
科学・芸術・宗教とエンターテイメントがまるで飴のように溶けて、一体の作品になっている。
美術評論家の椹木野衣(さわらぎ・のい)さんは書いておられました。
文責:のり憲