先日、京都国立博物館へ富士山を探しに出かけました。
2月19日まで、2階スペースのうち4室に富士山の絵ばかりが集められていました。特に、狩野山雪の「三保の松原図」は今回が初めての公開で、実に楽しいのは三保の松原近くにある清見寺(せいけんじ)の臥龍梅が表現されているところです。
円山応挙の作品は「四季富士図」4枚が並べられており、秋の紅葉の色合いがよく伝わってきます。
ほかにも、原在善の「富士見西行図」や、曾我蕭白の「富士山図は、右下の部分に型絵表現が施されています。
最近、博物館では対比展示が多く、今回も二つの「遊業上人絵巻」や「涅槃図」が一緒に並べられ、「涅槃図」では仏の足元にいる人物の違いを解説されていました。
間違い探しのように作品を見比べるのが楽しみで、一室だけ目的を持ってじっくりと対話するように鑑賞するのも最高でした。
文責:のり憲