京都国立近代美術館で、「endless 山田正亮の絵画」展が4月9日まで開催されています。
入口には山田正亮が晩年に手がけたカラーの作品が展示され、時代を遡るのかと思えば今度は初期作品の静物画が展示されていました。静物画はなぜかビンの口が正面に描かれています、どうして?
ストライプ画家といわれる山田正亮は、莫大な横縞の作品を描いています。その一本一本を手作業で描いているのですが、そのハンドメイドの良さや違いはうまく説明できません。
絵の断面を撮影した顕微鏡写真が掲示されていましたが、何層にも色があるということしか理解できませんでした。
それよりも、製作過程の方が興味がわきました。
下絵もなく、息を止めて一心に線を引いておられるのか、その様子を知りたいものです。
その後には、「Work」シリーズ、「Work F」シリーズ(1980~1995)の部屋が。
ここでは千葉市立美術館、東京国立近代美術館、国立国際美術館、高松市美術館、カサハラ画廊まで、全国各地の美術館・画廊所蔵の作品が対に配置されていました。
見応えのある作品で展示が締めくくられ、とても満足感いっぱいになりました。
文責:のり憲