画家・黒崎彰さんが、ギャルリー宮脇にて「京都文化賞特別功労賞受賞記念展」を開催されています。
会場に入るなり、万葉シリーズの「香具山」が、白衣が風にたなびく古代へといざなってくれました。
私の知っていた「黒白の世界」は、韓国のこうぞ紙を使った紙すきの伝統を生かしたもので、作品を暖かく包んでいます。
赤や黒、黄色の三色が際立つ「赤い闇」シリーズは、見ていてとても元気をいただく一方、闇の世界へも引きずり込まれそうな魅力があります。
3階まで続くスロープ階段に置かれた作品は、階段を上るとともに作品の動きも伝わてきました。
画廊の愉しみは、高価な作品を間近で拝見させていただけること。ゆっくり1対1で話しかけているうちに作品の内へと入って行ってしまいます。飽きるまで作品との対話ができるのは最高です。
文責:のり憲