美術館「えき」KYOTOの開館20周年を記念した「黒田辰秋展」が10月9日まで開催されています。
工芸展は、作家の名前よりも作品自体を覚えているものです。
黒田辰秋も、京都大学前にある「進々堂」のテーブルの作者といえば、ピンとくる方も多いと思います。
会場入り口では、黒田さんの写真が迎えてくれ、赤・赤・赤・漆で華やかな温かい空気が会場にただよいます。
その上に、和菓子の鍵善吉房の調度品は、これでもかと言わんばかりの螺鈿を張り付けた小物が並び、美しい輝きを放っていました。
河井寛次郎記念館にも黒田辰秋による多くの重厚な家具がありまうsが、同様に黒澤明監督の椅子も存在感がある作品でした。
少し不思議だったのは、豊田市美術館からは多くの作品が出品されていたのですが、黒田辰秋の故郷である京都の作品、京都市美術館の所蔵品はあまり見られませんでした。
文責:のり憲