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木島櫻谷 近代動物画の冒険(泉屋博古館)

投稿:2017年11月30日

明治大正昭和に活躍した日本画家・木島櫻谷の生誕140年記念特別展が、泉屋博古館え12月3日まで開催されています。

櫻谷の旧宅である衣笠の櫻谷文庫で竹竿に巻かれて姿で見つかった「かりくら」という作品を目当てに行ってきました。この作品は1910年の第4回文展に出品されたもので、翌年ローマ万国博覧会に展示された後に行方不明となり、この度100年ぶりに発見された者です。
さすが櫻谷は動物画家といわれるだけあり、展覧会の会場では多くの動物たちが出迎えてくれました。

迫力ある『猛鷲』は、明治38年に大阪にあった「大阪博物場」という施設に通ったスケッチがもととなっているそうで、当時は朝鮮から来た熊や北海道の大鷲を写生していたそうです。そしてその写生画には鷹の羽毛が貼られており、これにはとてもびっくりしました。

また、住友家の15代当主・住友吉左衛門が天王寺の茶臼山にあった本邸のために櫻谷に依頼した『竹塀白鶴』は、辺りのシーンと澄み切った空気が伝わってくるような昨比んでした。

最後に展示されていた12か月色紙は、奇数月と偶数月が時期によって入替制となっていたので、1年分すべてを見ることができず残念でした。

京都文化博物館や櫻谷文庫のアトリエも同時期に展覧会が行われているので、こちらにも近々足を運びたくなりました。

文責:のり憲



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