予め、木島櫻谷関連展示をしている施設を回ることができる「ぐるっと木島櫻谷3館共通チケット」を買っておいたのに、櫻谷文庫には最終日の12月3日にやっと行くことができました。
櫻谷文庫では、泉屋博古館で流されていたDVDで観た櫻谷のアトリエそのものを体感することができました。現在の洛星高校のテニスコートも櫻谷の敷地であり、昔はボートを浮かべられる池だったそうです。
櫻谷文庫の洋館にあるスロープの階段を昇ると、中国の書家・王義之の作品「蘭亭序」が掛けられていました。櫻谷は、画家であると同時に書家としての技量もお持ちだったのです。
櫻谷文庫のある衣笠・等持院周辺は、多くの京都画壇の先生方のアトリエがあり、一種の絵描き村のようになっていました。
今後もこのような、一人の作家を色々な角度から楽しめる展示をして欲しいと思います。
文責:のり憲