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大徳寺真珠庵襖絵公開

投稿:2018年9月13日

大徳寺の塔頭・真珠庵に漫画「釣りバカ日誌」で知られる北見けんいちさん他5名による襖絵が、12月16日まで公開されています。

場所は庭園で有名な大仙院の隣。真珠庵は普段はなかなか一般開放もされていない塔頭で、村田珠光作庭の「七五三の庭」や、狩野元信筆と伝わる西湖の水墨画、土佐光起の金碧花鳥図を生で見ることができます。

今回公開されている北見さんの襖絵「楽園」は、絵のなかに描かれている北見さん自身や山田宗正住職を探すのも一興です。
一部空白が遺されており、ここは193万円の寄付で自分自身を描いてもらえるスペースになっています。

他にも、映画監督の山賀博之さんによる「かろうじて生きている」は、ウミネコと戦闘機を描いた襖絵には中心に円が描かれており、これは心映す窓や濱地創宗の寒山拾得図を思わせます。

紙漉きからこだわり墨には松煙墨を誓われた山口和也さんの「空花」は、作品の仕上げとして特製花火を点火し、閃光の表現を試みています。

イラストレーターの伊野孝行さんはマイクを持つ一休さんを描いた「オトナの一休さん」。背景の松は長谷川等伯の傑作「松林図」をオマージュして描かれています。

上国料勇さんの「Purus Terrae 浄土」は、風神雷神をはじめ寺の仲間を現しています。

絵の制作を依頼した住職のお人柄が伝わる現代版の風変わりな襖絵は、観る者をルンルン気分にしてくれます。
期間中は特別御朱印もいただけるので、ぜひ足を運んでみて下ささい。

文責:のり憲



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