日本画家・堂本印象先生とお兄さんの堂本漆軒の二人展が、堂本印象美術館で3月17日まで開催されています。
1月27日には比嘉明子先生(地方独立行政法人京都市産業技術研究所 研究副主幹)による「京都の近代漆芸-堂本漆軒とその時代」と題しての講演会が行われました。
展示会場には三菱重工(株)長崎造船所が所蔵している「あるぜんちな丸」の模型や、世界一周旅行のパンフレット、一等食堂の蒔絵飾扉もあり、ぜひ見ていただきたい作品です。
他にも堂本印象先生下絵の合作も有、個人蔵の作品が多く出ていますので、ぜひ新春の衣笠に足を運んでいただきたいものです。
特に私が気に入ったのは、印象先生が文化勲章を受章された昭和36年にイタリア・トリノで開催した個展に出品されたという「風神」。黒や白の線で風邪を感じる力強い作品です。ぜひ対の「雷神」も見てみたくなりました。
文責:のり憲