3月17日まで、京都国立博物館で中国近代絵画の巨匠 才白石展が開催されています。
どうも近くで帰還が長い展覧会はギリギリに駆け込むことになってしまい、目の低さ気品しか観られない問題が生まれました。
今回は斉白石が初代名誉院長を務められた北京画院の作品が出ていて、次はいつ見られるかわからないのでじっくり楽しみました。
篆書の「月円天宝芽女子年豊」は91歳にして力強い線が引けていることに見とれてしまいました。
「工虫画冊」のミズスマシや蜘蛛、カマキリ、コウロギは絶妙な細密画を思わせます。
チラシの表を飾っている鷲の鋭いくちばしやつめは、威風堂々とした雰囲気が伝わってきました。
今日はあいにくの雨でしたが、金曜土曜は夜は20時まで開館しているところが嬉しいです。
特に漢詩が読める方はその場の情景がよくわかると思います。書道の温氏はゆっくり鑑賞されていました。
文責:のり憲