3月6日~18日に、京都髙島屋で「画家と暮らしと交流-大観邸展」が開催されています。
入口には横山大観記念館前庭のパネルが置かれ、いかにも美術館の紋をくぐるといったしつらえです。
もう昔の話になりますが、鉦鼓洞の趣や2階の政策室から窓が開けられた清々しい空間を思い出しました。
そして展覧会入口には画集があり、安田靫彦先生の「役行者」、下村観山の「雨後の虹」、前田青邨の「やまめ」はじっくり見入ってしまいました。
「四時山水」という長いお軸の作品は、日本の四季を旅する楽しみがありました。
また、特徴ある硯など墨にもこだわりがあったようで、これは実物を一目見ないと損をすると思います。去年でしたか、京都国立近代美術館で行われた横山大観展とはまた趣が違い、アットホームな巨匠の一面を見せているようにも感じられました。
特に、陶芸家の清水六兵衛さんとの共作の数々は珍しい発表となります。
足を何度も運びたくなる展覧会です。ぜひ楽しんでみて下さい。
文責:のり憲