4月22日まで京都髙島屋で開催されている「生誕100年堀文子追悼展」に行ってきました。
堀さんは今年2月5日に亡くなられたため、今回の展覧会が追悼展となってしまいました。
入口には昭和10年代の初期作品に自画像も飾られ、とても珍しいものを目にすることができます。
写真家の土門拳さんに撮ってもらわれたという、肩に猫を乗せておられる写真はなんと美人なのでしょうか。
戦後はメキシコへも旅に出られたそうで、中央のケースには多くのスケッチブックも展示されています。
平成に入ってからも、旅先で出会った中南米の動物たちを描いた作品や、平成22年の「ミロに学ぶ」は色鮮やかで向学心が伝わってきます。「山の思い出」のような大きな作品や、サックス奏者でミジンコ研究家としても知られる坂田明さんとの交流を示す大きな顕微鏡もあります。何より、代表作の「ブルーポピー」は何度見ても爽やかな空気が伝わってくる作品です。
女流画家の一生を楽しめる展覧会です、足を運んでみてはいかがでしょうか。
文責:のり憲